著者
尾花 充 三浦 雅展 柳田 益造
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.111(2004-MUS-057), pp.47-52, 2004-11-06

メロディーに対する印象評価の際には,ゲシュタルト的輪郭を聞き手が認識することが重要であると考えられている.現存するメロディーの多くは動機が繰り返される形で構成されており,こういった形のメロディーは,繰り返された動機を何度も認識することにより記憶されやすくなるであろうと考えられる.この予測のもとに,メロディーの輪郭として類型を5種類設定し,各類型の特徴に関する評価実験を行なった.その結果,それぞれの類型が覚えやすいと感じるかどうかなどといった印象をある程度確認することができた.
著者
尾花 充 三浦 雅展 柳田 益造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.111, pp.47-52, 2004-11-06

メロディーに対する印象評価の際には,ゲシュタルト的輪郭を聞き手が認識することが重要であると考えられている.現存するメロディーの多くは動機が繰り返される形で構成されており,こういった形のメロディーは,繰り返された動機を何度も認識することにより記憶されやすくなるであろうと考えられる.この予測のもとに,メロディーの輪郭として類型を5種類設定し,各類型の特徴に関する評価実験を行なった.その結果,それぞれの類型が覚えやすいと感じるかどうかなどといった印象をある程度確認することができた.
著者
三浦 雅展 尾花 充 山田 真司 柳田 益造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.103, pp.21-26, 2001-10-26

ここでは,音大の学生を被験者とし,音楽的な美しさ評価について和声学のバス課題許容解群を用いて調査している.その結果,音大生の中でも作曲科の学生の回答が,専門家の回答と相関が高いことが確認された.また,専門家の評価基準を実装した"音楽美評価システム(MAES)"を構築し,MAESと音大の学生とどちらが専門家の答えに類似しているかを調査したところ,MAESは作曲科専攻などの優秀な学生とほぼ同じレベルで音楽的な美しさを評価することができることが確認された.Aesthetics evaluations by music college students are investigated using allowable answers for given bass tasks for the theory of harmony. The evaluation scores by students of composition course are found to be similar to the average scores by experts in music composition. A system that can evaluate musical aesthetics is realized by introducing weights obtained from regression analysis of aesthetics evaluations through enquetes to experts. The system is called "MAES(Musical Aesthetics Evaluation System)". Comparing the outputs of MAES with the average scores by experts and students in several levels in music college, it is confirmed that MAES can evaluate musical aesthetics as the same level as excellent students.
著者
三浦 雅展 青山 容子 谷口 光 青井 昭博 尾花 充 柳田 益造
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1176-1187, 2005-05-15

和声法におけるソプラノ課題に対する正解生成システムSoprano Donn´ee System(SDS)を拡張した和声付与システムについて述べる.このシステムはポピュラー音楽系の旋律に対応するために,対応する和音を古典西洋和声からポップス用に拡張し,さらに旋律に対して刺繍音,経過音,先行音などのアプローチノート処理を施すように拡張されている.このシステムはポップス系の考えうるオリジナル旋律に対応するように構築されており,AMOR(Armonizando Melodias ORiginales)と名付けられている.AMORは産学連携の枠組みの下で携帯電話用サービスのために開発され,電子メール文から自動的に旋律を生成するシステムとともに稼動している.自動生成される旋律はメール文内の「明るい」「暗い」名詞の出現数の多さに応じて,長調あるいは短調として生成され,AMORによって和声付与され,和音付きの着信メロディが生成される.自動生成される旋律だけでなく,ユーザによって入力された旋律のどちらについても,AMORは適切な和声を付与することができる.AMORは評価実験の結果より,従来の和音付与システムよりも高い性能が得られていることが確認されている.