著者
若林 嘉一郎 山口 信吉
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.244-246, 1987-08-15 (Released:2017-11-30)

昭和59年9月9日午後11時ごろ,富山県下のアルミニウム鋳造工場のアルミスクラップ溶解炉で爆発事故が発生し,作業者が死亡した.この事故は溶解炉内の溶融アルミがアルミスクラップが含有していた水分に接触した直後に起きたため,翌朝のテレビではこれを水蒸気爆発の発生と報じた。 ところが,その後のわれわれの調査により,この事故では水蒸気爆発のほかに2次的に発生したアルミ液滴の燃焼による爆発(霧滴爆発)が存在したとわかった.また,この事故が大きい被害をもたらしたことの主体は,2次的な霧滴爆発であることもわかった. 溶融アルミにおける水蒸気爆発では2次的に霧滴爆発が随伴する可能性が高いことは研究ずみであるが1),それが起きたという事故例についての報告が少ない、本報ではそれを報告する.
著者
山口 信吉 若林 嘉一郎 細野 八郎
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.179-184, 1977 (Released:2010-04-30)
参考文献数
12

米の応力割れ発生機構を考察するため, 米粒の含水率変化に伴う容積変化特性を究明する。精白米および3品種の玄米を実験試料とし, 液体置換法と空気比較法で試料の密度および乾量基準の比容積を測定して, その測定値と含水率の関係を検討した。規定の含水率 (0.18d. b.) 程度に乾燥された玄米では, 密度測定値に水分履歴の影響および品種間差異が認められず, 粒密度は含水率のみの関数 (等温系) とみなされる。また, 精白米の密度は玄米より高い値を示した。含水率0.08d. b. 以上における米粒の比容積 (乾量基準) と含水率の関係を表す実験式を求め, その結果より, 含水率変化による米粒の膨張係数を推定した。
著者
山口 信吉 山沢 新吾 若林 嘉一郎
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.239-245, 1981 (Released:2010-04-30)
参考文献数
13

米粒胚乳の応力緩和係数を求めるため, 前報と同様に円柱状の胚乳試片の単軸圧縮試験および応力緩和試験を行い, 次に示す結果を得た。(1) 米粒の長さ方向, 幅方向および厚さ方向の負荷試験より, 米粒はほぼ等方性であると認められた。(2) ひずみ約1%以内で, 米粒の粘弾性は線形を示し, 縦応力緩和係数E(t) およびせん断応力緩和係数G(t) を表す実験式は試片の温度と含水率の関数となる。(3) 米粒を熱および水分レオロジー的に単純な材料と仮定すると, 基準状態 (T0=293°K, w0=0.17d. b.) における応力緩和係数と換算時間の関係, すなわち, マスター曲線を表す実験式が得られた。