著者
山口 真史
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.1311-1314, 1998-11-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
12

Ge基板上のGaAs太陽電池は,火星探査ロボットをはじめ各種人工衛星に用いられている.最近では,Ge基板上のlnGaPIGaAs2接合構造太陽電池を搭載した衛星も打ち上げられるなど,宇宙用化合物太陽電池の進展は著しい.本稿では,Ge基板上の太陽電池の特徴と物理,火星探査ロボットに用いられた太陽電池の概要とおもな知見,宇宙用太陽電池の将来展望について述べる.
著者
佐藤 進 鈴木 貴士 川尻 達也 山口 真史 陳 淑茹 木村 竜也 長山 恵子 村本 美春 平泉 隆房
出版者
金沢工業大学
雑誌
KIT progress : 工学教育研究 (ISSN:13421662)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.157-166, 2014-03

本研究では、友人とのコミュニケーションのない学生に焦点をあて、彼らのメンタルヘルスの特徴について検討した。約4%程度の学生が友人との会話がないと回答した。彼らはinactive/uncommunicativeな活動を一人で行う傾向にあり、他者との接触機会が少ないと考えられた。また、ストレスに対し、Negative対処行動をとる傾向が強かった。彼らのストレス度、疲労度、うつ度は高く、4人に一人から5人に一人は加療を要する水準にあった。大学内でのソーシャルサポート体制を検討し、彼らに対するストレスマネジメントが必要と考えられる。
著者
佐藤 進;Susumu SATO 鈴木 貴士;Takashi SUZUKI 川尻 達也;Tatsuya KAWASHIRI 山口 真史;Masafumi YAMAGUCHI
出版者
金沢工業大学
雑誌
工学教育研究;KIT progress (ISSN:13421662)
巻号頁・発行日
no.24, pp.53-62, 2016

新入生に対し、大学に対する不本意感および学業へのつまずき感に関する調査を2回(入学当初および1年終了時)実施し、追跡が可能であった1,411 名を対象に、その特徴を検討した。1年次春の時点で大学への不本意感は約1割、学業へのつまずき感は約2割の学生が有していた。これらの割合は冬の調査時点でも同等であったが、構成している学生の約半数は入れ替わっていた。大学への不本意感が春から冬にかけて生じた学生は、受験の失敗に対する思いが再燃し、自身の理想とする大学像とのギャップや授業内容・カリキュラムに対する不満が高まっていた。同様に、学業へのつまずき感が春から冬にかけて生じた学生は、課題遂行の困難さや学業への不向きさを自覚しながら、単位取得・留年・卒業への不安が高まる傾向にあった。;This study researched the characteristics of the university freshmen who are unwilling to join the university and who feel anxiety about academic learning for 1,411 university freshmen. A biannual survey on the unwillingness to join the university community and anxiety about academic learning was conducted in spring (the end of May) and winter (December to February). About 10 % of the freshmen were unwilling to join the university, and about 20% of them had anxiety about academic learning in the spring. Although these percentages did not change in the winter, half of the persons with the unwillingness or anxiety was replaced by another persons. The students, who were unwilling to join the university during the spring and winter months, reignite a sense offailing to enter university, and more dissatisfied with academic curriculum or lesson contents. Similarly, the students, who feel anxiety about academic learning during the spring and winter months, realized difficulty to class assignments and unfit for academic learning, and increased anxiety about acquisition of academic credit, graduation, and staying back a year.
著者
荒木 建次 山口 真史
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.84-90, 2019-02-10 (Released:2019-09-20)
参考文献数
57
被引用文献数
1

電動自動車,ハイブリッド車の屋根に太陽電池を搭載し,太陽エネルギーで内部蓄電池を充電する構成の自動車に対する関心が高まっている.この車載用太陽電池は,太陽電池技術だけでなく,社会そのものを大きく変革する可能性をもっている.車載太陽電池により,70%の自家用車が給油や充電なしで走行できるようになるといった試算もある.残念ながら,車載用太陽電池は既存の太陽電池技術の延長線上にはない.つまり,住宅や発電プラント向けのソーラーパネルを自動車の屋根に取り付けただけでは十分に機能しないし,普及も望めない.本稿では,主に太陽電池サイドから,最近の技術開発動向や,本格普及のためにはどのような技術を研究開発する必要があるかについてまとめる.むろん,本技術は総合技術であり,自動車サイド,インフラサイドからのリソースも援用し,総合的なエネルギーソリューションを目指した研究開発が必要である.