- 著者
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山岡 俊樹
- 出版者
- Japanese Society for the Science of Design
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- pp.124, 2014 (Released:2014-07-04)
システム構築の観点から,フレームワークに基づく創造的デザイン・サービスの構築方法について述べた.まず,従来のデザイン方法とフレームワークに基づく方法(システムデザイン方法)との比較,特に開発プロセスにおける発想を行う時期について比較を行った.従来のデザイン方法は雑貨などの機能が簡単なシステムの場合,扱いやすく有効である.一方,実態が見えないサービスやUX(ユーザ体験)をデザインするには,事前に検討諸条件を論理的に整理し,構造化コンセプトを構築して,可視化する方法が合理的である.どのような複雑で巨大なシステムに対しても,最初に目的,目標を関係者の同意を得て,厳密に決め,システムの概要を特定するとかなりのデザイン要件が絞られてくる.さらに構造化コンセプトにより絞り込んでいくと可視化(アイディア発想)が容易となる.また,創造性にウエイトを置く場合は,創造性を分析あるいは厳密に定義をすれば,このシステムデザインプロセスに従って,創造性のある製品やサービスを構築することができる.