著者
須金 紀雄 辻野 一郎 山崎 哲男 高橋 典明 赤柴 恒人 澤田 海彦 堀江 孝至
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.307-313, 2003-08-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
18

目的. cyclosporin Aの溶媒として用いられているCremophor ELのetoposide (VP-16) の抗腫瘍効果増強についてヒト肺癌細胞株を用いて検討した. 方法. 細胞生存率の測定には, ヒト肺腺癌細胞株 (PC-14), ヒト類上皮癌細胞株 (KB), ヒト肺小細胞癌細胞株 (H69) に対してgrowth inhibition assayを行った. さらに, PC-14に対してはinvitro clonogenic assayも行った. 各細胞系における抗腫瘍剤の細胞内蓄積量の差を [3H] VP-16を用いて比較検討した. MDR1 (multidrug resistance) 遺伝子の発現に関するmRNAの測定には, 定量的PCR法を用いた. 結果. PC-14において, in vitro clonogenic assayでCremophorELの濃度が250μg/mlの条件下ではVP-16単剤に対して100倍以上の殺細胞効果増強が認められた. VP-16の細胞内蓄積量はPC-14, A549 (ヒト肺腺癌細胞株) において有意な増加が認められた. また, MDR遺伝子のmRNAの増幅はPC-14, A549において認められなかった. 結論. Cremophor ELは肺腺癌細胞におけるVP-16の殺細胞効果を増強し, これはVP-16の細胞内蓄積量の増加が原因と考えられた. そしてこの現象は, MDR遺伝子の発現に関連したものではないと考えられた.
著者
坪田 浩乃 小守 伸史 高田 英裕 田村 俊之 浅井 文康 徳田 健 山崎 哲男 嶋 憲司 西川 博昭 寺田 浩詔
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1410-1411, 1989-03-15

データ駆動形プロセッサを実用化する上において、プログラム記憶のハードウェア規模の大きいことが一つの障害となっている。本報告では、プログラム記憶中の行き先ノード番号を相対アドレスで表現することにより、プログラム記憶サイズが大幅に圧縮可能であり、また、容易にマルチタスク環境が実現できることを示す。さらに、この方式を採用することによる、性能に対する影響についても評価を行った。