著者
櫻井 梓 岩崎 聡 古舘 佐起子 岡 晋一郎 小山田 匠吾 久保田 江里 植草 智子 高橋 優宏
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.321-327, 2021 (Released:2021-10-12)
参考文献数
17

人工内耳(以下,CI)装用者に対し,楽器を使用した集団的音楽トレーニングを実施し,方向感および語音聴取への効果について検討した.20歳以上のCI装用者で,かつ装用下での57-S語表での単音節の聴取成績が60%以上で,音楽トレーニング参加希望者18名のうち,検査等が実施できた14名を対象とした.全12回(1回60分×月2回)のグループレッスンで,1グループ当たり9名の2グループで実施した.音楽トレーニング前後で単音節,単語,日常会話文のいずれにおいても有意差は見られなかった.方向感検査のd値の平均も,トレーニング前後で有意差は見られなかった.また,音楽経験ありと経験なしとの2群間での検討においても,両検査ともに有意差は見られなかった.ただ,有効な症例もあったことから,詳細な評価方法,より効果的な音楽トレーニング法の構築が必要と考えられた.
著者
山田 匠 坂牛 卓
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.49, pp.489-492, 2006-07-09

本計画は、サステイナビリティの事例検討から設計の主眼を下記3点に置き、長野市の裾花川河畔に敷地を定め集合住宅の設計を行うものである。1)地形の連続性:敷地東西を流れる水路のうねりを敷地内に連続させることで周囲と一体化した地盤を形成する。2)山風の通り抜け:敷地に流れ込む山風が建築物間を流れ、住戸の通風を促進させるよう風の通り道を設ける。3)太陽光の適切な取り入れ:夏至と冬至の南中高度を考慮し、太陽光を夏は遮り、冬は導くよう建築形態及び、配置を決定する。