著者
山﨑 勇治
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.12, pp.57-102, 2014-03

農民運動の指導者を父に持ったばかりに危険な軽機関銃の射手になった父親の軍隊手帳を紹介した。父親の部隊は上海―南京を占領した後南京―漢口のルートの確保を任務とした。そのために天王山たる羅盤山占領をめぐっての死闘を克明に記している。敵軍に包囲されて明日は死ぬと赤犬の肉を食べた結果、翌朝に下痢と嘔吐で命が助かった父親。戦争の本当の恐ろしさ、平和の大切さが少しでも理解できればと軍隊手帳の公開に踏み切った。
著者
山﨑 勇治
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.8, pp.73-120, 2010-03

日清戦争後の清国賠償金をめぐる英・露・仏・独の壮絶な外債引き受け権獲得戦で英国の勝利に導いた清国総税務司ロバート・ハート。彼とイギリス本国の間で交わされた159回におよぶ秘密書簡と電報を紹介したものである。
著者
山﨑 勇治
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.14, pp.19-96, 2016-03

戦後70年を迎えた今日、日中戦争と太平洋戦争の歴史を学ぶことはとても重要なことである。とくに戦場で弾をくぐり、アメリカの空爆によって沖縄から全土にわたって焼土と化した日本で近衛兵として戦った兵士の軍隊日記は貴重な史料である。父親が残した軍隊手帳を通じてこれら史実を紹介する。