著者
出口 達也 岡井 理香 金野 潤 渡辺 涼子 井上 康生 増地 克之 田村 昌大 石井 孝法
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.109_1, 2018

<p> 全日本柔道連盟では、平成29年度日本スポーツ振興センター「アスリートパスウェイの戦略的支援事業」において、平成29年全国中学校柔道大会優勝選手と指導者計13名に対して国際大会を利用した研修を実施し、事前事後調査および2か月度に実施したフォローアップ調査からその成果と課題について検証した。</p><p> 本研修は平成29年12月1日~4日までの3泊4日間の日程で実施し、グランドスラム東京国際大会および国際合宿の視察を行い、日本スポーツ振興センターによる目標設定プログラムを実施した。</p><p> その結果、「計画」、「実行」、「評価」、「改善」の各項目について、選手自身の自己評価では「計画」の1項目、指導者による選手の評価においては「改善」の4項目計が有意に向上した。また、研修で実施した各教育プログラムの内容が研修2か月後も「大いに活用できている」もしくは「活用できている」との回答が得られた。</p><p> 本学会では、研修内容と質問紙調査結果の詳細を報告するとともに、PDCAサイクルの習慣化に着目し、中学生アスリートがハイパフォーマンスを実現するための教育プログラムについて提案する。</p>