著者
岩川 裕美
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.103-108, 2010-10-31 (Released:2016-09-01)
参考文献数
4

COPD患者の栄養管理は,禁煙・薬物療法・運動療法に加え,体重管理が重要である.病態により,エネルギー代謝の亢進がみられるにもかかわらず,息苦しさから経口摂取量も減少し,うつ状態になりやすい.早期の段階から,患者のライフ・スタイルに応じて食べやすいもの,場合によっては栄養剤の選択,食べ方の指導が必要となる.同時に,経口摂取の重要性,体重測定の必要性の教育も行うことが重要である.
著者
佐々木 雅也 丈達 知子 栗原 美香 岩川 裕美 柏木 厚典 辻川 知之 安藤 朗 藤山 佳秀
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.189-194, 2007-06-25
参考文献数
14
被引用文献数
2

【はじめに】クローン病症例の入院時SGAによる評価と疾患活動度、治療のアウトカムとの関連について検討した。<BR>【対象及び方法】2004年1月より2005年12月までに滋賀医科大学消化器内科にて入院治療された27例(男性19例女性8例、平均年齢30.7歳)を対象とした。入院時のSGAは、栄養状態良好(A判定)10例、中等度の栄養障害(B判定)11例、高度の栄養障害(C判定)6例であった。<BR>【結果】CRP値、IOIBDアセスメントスコア、CDAIはB判定群、C判定群で有意に高値であった。TPN施行率、手術施行率もB判定、C判定群で有意に高率であり、在院日数もB判定、C判定群で有意に長かった。<BR>【考察】クローン病入院時SGAによる評価は、疾患活動度とよく相関した。またTPN施行率、手術施行率、在院日数と有意な関連があり、疾患予後の推定に有用であった。