著者
岩本 崇
出版者
大手前大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2005

今年度は、三角縁神獣鏡の相対年代についての分析、さらにその成果をふまえた地域における受容のあり方を中心に、古墳時代前期における墳墓築造の経緯と展開について研究を実施した。三角縁神獣鏡の相対年代については、生産面の特徴を共有する鏡群の抽出をもとに、舶載鏡と位置づけられる例を全体で4段階に区分した。そのうえで、生産の画期を3段階目と4段階目の間と考えた。そのうえで、ひとつは東海地方におけるケーススタディをおこない、いまひとつは兵庫県揖保川流域における三角縁神獣鏡出土古墳を具体的にフィールドワークの対象として検討を試みた。その結果、古墳時代前期の中頃に、地域圏の形成のあり方に変動をうかがうことができ、古墳築造のあり方に強い影響をうかがえる可能性があることを指摘した。すなわち、前期中葉までの地域間交流は、地域という大きな枠組みを期盤に展開したものではなく、複雑な地域圏が多様な交流をおこなっていたものと想定できる。その後、前期中葉に至ると、より広域で地域圏が形成されるようになり、その結果として古墳の築造場所の変化、首長墳の数的な統合が現象として表出するものと考えた。そして、さらに時期が下降すると、地域間交流は安定的なものとなり、各地において定型化した埴輪や葺石をもつ前方後円墳が出現するものと想定した。なお、上記の分析のほか、これまでにも継続してきた古墳出土青銅器についての技術的な比較検討や、日韓の古墳時代・三国時代の併行関係を考える材料の提示などを試みた。
著者
岩本 崇
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.452-455, 2011-10-29

弊社がリリースしたばかりの新しい制作ツール「Adobe Digital Publishing Suite」を中心にプレゼン致します。 新しいAdobe Digital Publishing Suiteはクラウドサービスで提供をする、旧来とは異なる製品です。但しコンテンツを作成するツールは、多くの出版社様や印刷会社様で採用していただいているInDesignを中心です。旧来の紙ベースのワークフローを大きく崩すことなく、従来から制作やデザインに準じている方々にも容易に作成できるように開発をしました。実際どの様に使い、どうコンテンツを作成するのかを実機でのデモを交えながらご紹介していきます。 またフォーマットとして、PDF,Flash,EPUB,FolioといくつかのフォーマットをInDesignでは作成が可能ですが、ユーザーはどのフォーマットで作成するのかを悩むことになるでしょう。でもどんなゴールを目指すのかで答えは見えてきます。それはそれぞれに得意不得意があるからです。 弊社は電子出版という広い言葉では「EPUBとFolio」をベースに考えております。電子書籍では「EPUB」が、リッチコンテンツでは「Folio」を活用していただきたいと考えております。あまり馴染みの「Folio」は上記のAdobe Digital Publishing Suiteで作成ができるフォーマットで、既に世界中で採用していただいており、700近いコンテンツがリリースされています。アメリカなどの電子出版の先進国だけでなく、ワールドワイドでコンテンツが生まれております。日本の出版社さんでも採用していただいている会社が複数有り、どんなコンテンツに向いているのか、そしてどんなモノが作れるのか、日本の事例も多く紹介したいと思います。
著者
岩本 崇
出版者
日本考古学協会 ; 1994-
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
no.43, pp.59-78, 2017-05
著者
岩本 崇
出版者
考古学研究会
雑誌
考古学研究 (ISSN:03869148)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.18-39, 2017