- 著者
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岩本 舞
小島 俊輔
中嶋 卓雄
- 雑誌
- 研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
- 巻号頁・発行日
- vol.2012-EIP-57, no.20, pp.1-8, 2012-09-06
大学等におけるプログラミング系科目のレポート課題において,他人の記述したプログラムをそのまま流用して提出するする行為が問題となっている.このプログラムのコピーを自動で検出する技術に,コードクローン検出技術がある.本研究は,学生の提出する不正コピーの検出に注目した,コードクローン検出アルゴリズムの開発を目的としている.本研究で提案するアルゴリズムは,トークンごとの比較を基礎としており,学生が提出する不正コピーの特徴,たとえば,関数の場所やプログラムの行単位の入れ替えをすべて検出できる.提案するアルゴリズムを実装し,学生 119 名から提出された課題に対して評価実験を行った.目視による判定と比較した結果,学生の作成した非常に短いプログラムにおいて, 36 件の不正コピーのうち 32 件を検出することができた.