著者
大田 穂 小出 真奈美 岩間 圭祐 鈴木 由香 木塚 朝博
出版者
日本体育科教育学会
雑誌
体育科教育学研究 (ISSN:13428039)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.13-25, 2022-09-30 (Released:2023-03-23)
参考文献数
30

This study examined baseball-type lessons offered in physical education classes and clarified the issues that arose while implementing such lessons at the elementary school level. The participants were elementary school teachers working in T Ward, Yokohama City. We collected data using a self-administered questionnaire. Results indicated that: a) the lesson that was most frequently offered in all grades was T-ball, and b) 30% of baseball-type lessons were not implemented for classes between 3rd and 6th grades. From the systematic learning perspective, it is necessary to identify teaching materials and criteria for progressing from easy to difficult lessons in terms of skills and game-judgment. Additionally, while implementing baseball-type lessons, many novice female teachers were worried about their knowledge and skills, suggesting that they needed support. Furthermore, as many of the reference materials, videos, and new teaching materials about baseball-type lessons were not well known, improvements are needed to make these more known. In conclusion, improvements based on these results could lead to more effective and efficient implementation of baseball-type lessons in elementary school physical education.
著者
林 誠 岩間 圭祐 小野 誠司 木塚 朝博
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.225_3, 2017

<p> 野球の投手における練習方法に、自分自身のピッチングフォームを巻き戻すように行う逆再生シャドーピッチングがある。本研究では、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者と低い者との間で投球能力に違いがあるのか、さらに、動作をイメージする能力が逆再生シャドーピッチングや投球能力に影響しているか否かを明らかにすることを目的とした。大学野球投手16名(平均球速;128±5.6km)を対象者とし、逆再生シャドーピッチングテストとコントロール及び球速を測るピッチングテスト、動作のイメージの鮮明さを測るイメージテストの3つを実施した。その結果、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者と低い者はそれぞれ8名ずつであった。また、高い者は低い者と比べ球速に有意な差はないがコントロールにおいて有意に優れ、イメージテストにおいても有意に得点が高いことが認められた。これらのことから、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者はコントロールと動作を鮮明にイメージする能力に優れていることが明らかとなった。したがって、自分自身が投げるピッチング動作を鮮明にイメージできることが、コントロールの向上につながっている可能性がある。</p>
著者
林 誠 岩間 圭祐 小野 誠司 木塚 朝博
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.225_3, 2017 (Released:2018-02-15)

野球の投手における練習方法に、自分自身のピッチングフォームを巻き戻すように行う逆再生シャドーピッチングがある。本研究では、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者と低い者との間で投球能力に違いがあるのか、さらに、動作をイメージする能力が逆再生シャドーピッチングや投球能力に影響しているか否かを明らかにすることを目的とした。大学野球投手16名(平均球速;128±5.6km)を対象者とし、逆再生シャドーピッチングテストとコントロール及び球速を測るピッチングテスト、動作のイメージの鮮明さを測るイメージテストの3つを実施した。その結果、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者と低い者はそれぞれ8名ずつであった。また、高い者は低い者と比べ球速に有意な差はないがコントロールにおいて有意に優れ、イメージテストにおいても有意に得点が高いことが認められた。これらのことから、逆再生シャドーピッチングの達成度が高い者はコントロールと動作を鮮明にイメージする能力に優れていることが明らかとなった。したがって、自分自身が投げるピッチング動作を鮮明にイメージできることが、コントロールの向上につながっている可能性がある。
著者
小野 誠司 岩間 圭祐 木塚 朝博
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.150_2-150_2, 2016

<p> 実際の競技スポーツ場面において、ボールや相手の動きなど、対象物の動きを捉える能力は運動パフォーマンスに大きな影響を及ぼす。視標の動きから正確な視覚情報を得るためには視覚像を中心視野(網膜中心窩)で継続的に捉える必要があるため、滑動性の追跡眼球運動(パーシュート)が誘発される。そこで本研究は、球技系選手を対象として、パーシュートの制御特性を明らかにすることを目的とした。実験課題には、視標が静止した状態から一定速度で動くランプ課題を用いた。この追跡課題は、眼球の動き始めの加速度局面と、速度を一定に維持する2つの局面から成っており、それぞれが異なる制御特性を反映している。これらの2局面における運動速度および水平方向パーシュートの左右対称性において、被験者間で異なる眼球運動の特性が認められた。眼球運動は、視標の動きを知覚するための一要因であることから、本研究結果における眼球運動特性の違いは、運動経験に基づく個々の視覚情報処理能力の違いに関連していることを示唆する。</p>