著者
太田 健吾 島 康洋 渡辺 研一
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 = The aquiculture (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.225-231, 2010-06-20
参考文献数
44

小型種苗に有効な外部標識を開発することを目的に、アンカー部分とチューブの長さを短く改良したスパゲティーアンカータグ標識を作製した。平均全長50〜80mmサイズのオニオコゼに装着して、生残率、成長および標識の残存状況から有効性と識別可能期間を検討した。その結果、平均全長50mmサイズの小型の種苗でも標識の脱落は認められず、標識残存率は100%を示した。また、同サイズでは装着作業のみに起因する死亡も認められなかった。平均全長60mmサイズで装着した標識は少なくとも装着後2年間は脱落せず、外部からの識別が可能であることが判った。しかし、20%の個体では装着500日以降標識の一部が魚体中に埋没し、改善が必要と考えられた。
著者
太田 健吾 島 康洋 渡辺 研一
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.225-231, 2010

小型種苗に有効な外部標識を開発することを目的に,アンカー部分とチューブの長さを短く改良したスパゲティーアンカータグ標識を作製した。平均全長50~80 mm サイズのオニオコゼに装着して,生残率,成長および標識の残存状況から有効性と識別可能期間を検討した。その結果,平均全長50 mm サイズの小型の種苗でも標識の脱落は認められず,標識残存率は100%を示した。また,同サイズでは装着作業のみに起因する死亡も認められなかった。平均全長60 mm サイズで装着した標識は少なくとも装着後2年間は脱落せず,外部からの識別が可能であることが判った。しかし,20%の個体では装着500日以降,標識の一部が魚体中に埋没し,改善が必要と考えられた。
著者
川島 康洋 湯浅 敦智 遠藤 昭 伊藤 俊一 隈元 庸夫
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.C0329, 2007

【目的】近年,急性期から実行可能なエクササイズとして腰部安定化エクササイズがあり,世界的トピックとなっている.McGillらは筋電図学的検討結果から腰部安定化エクササイズの一つとしてサイドブリッジを推奨している.しかし,本邦においてサイドブリッジの筋活動を詳細に検討したものは見られない.本研究の目的は,サイドブリッジ時の体幹筋群筋活動量と体幹筋持久力を筋電図学的に解析し,腰痛症者に対するより効率の良い筋力強化法の一助を得ることである.<BR>【方法】対象は,健常男性10名(年齢25.6±4.5歳,体重58.3±6.8kg)とした.表面筋電図の測定には,Noraxon社製筋電計Myosystem2400を用い導出筋は,左右内腹斜筋,左右外腹斜筋,左右多裂筋,右腹直筋,右脊柱起立筋の8筋とした.測定肢位は右側臥位から右肩90度外転・内旋位,肘90度屈曲位,左上肢は右肩を把持し,股関節中間位,膝90度屈曲位にて体幹を中間位で保持(以下膝屈曲位),上肢の肢位は変えず股関節中間位・膝関節伸展位にて,体幹を中間位で保持(以下膝伸展位)の2肢位とし各試行を3秒間保持させた.また,DanielsのMMTの抗重力肢位で各筋の最大等尺性収縮を施行しMVCを算出した.持久力における測定課題は膝伸展位肢位での保持とし,背部が真っ直ぐ保持できなくなったところで終了とした.表面筋電計から測定したデータはNoraxon社製筋電計MyoSystem2400 EM224にてサンプリング周波数1,500HzでA/D変換し,解析用パーソナルコンピューターに取り込んだ.波形解析はNoraxon社製MyoResearchEM123にて解析し,バンドパスフィルターは35~500HZとした.これらのデータより各筋の中間周波数と(MF)と,筋積分値(%MVC)を算出した.MFは開始後3秒後からの3秒間を初期,持続中間の3秒間を中期,終了前3秒間を終期とし経時的変化を検討した.<BR>なお統計処理には,Wilcoxonの符号順位和検定を用いて有意水準を5%未満とした.<BR>【結果と考察】サイドブリッジにおける筋活動量に関して,膝伸展位では右内腹斜筋,右外腹斜筋において50%MVC以上の高い筋活動を認めた.また膝屈曲位と比較し,膝伸展位の方が右内腹斜筋,両側外腹斜筋の有意に高い筋活動を認めた.持久力に関して,MFにおいては腹斜筋群で初期と比べて終期で有意な低下を認めた.なお,保持時間は平均90秒以上の保持が可能であった.本研究の結果,腹斜筋群の筋力訓練としてサイドブリッジは有用であると考えられる.また,腹斜筋群に対する持久力評価としても有用となる可能性が示唆された.今後,筋電図学的検討を加え,腰痛症者でも検討することでより効率の良い評価・治療方法の選択肢となる可能性があると考えられる.<BR><BR><BR>
著者
増田 賢嗣 谷田部 誉史 松成 宏之 古板 博文 鴨志田 正晃 島 康洋 桑田 博
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.131-133, 2016 (Released:2016-04-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1 7

初めて人工シラスウナギが得られて以来,ニホンウナギ仔魚はサメ卵を主原料とする飼料でのみ給餌開始期からシラスウナギまでの安定した飼育が可能であった。サメ卵以外の飼料原料も探索されており,既に魚肉タンパク分解物(FPH)を主原料として,ニホンウナギ仔魚がわずかに成長することが報告されている。本研究では,既報の FPH を改良した飼料によりニホンウナギ仔魚を摂餌開始期から変態期以降まで飼育し,シラスウナギを得ることができた。