著者
島崎 千江子 蘆田 秀昭 福井 就 酒井 健 SHIMAZAKI Chieko ASHIDA Hideaki FUKUI Shu SAKAI Takeshi
出版者
大手前短期大学
雑誌
大手前短期大学研究集録 = Otemae Junior College Research Bulletin (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.001-025, 2018-07-31

大手前短期大学生の生活状況に関するアンケート調査を行い、充実した学生生活を過ごすための課題を探った。その結果、大多数の学生は学生生活には充実・満足していた。その理由は、「自由に過ごせる」、「興味のある授業」を挙げていた。一方、授業以外に「友人との交流」に時間をかける反面、予習・復習、読書に充てる時間は少ないことが明らかとなった。また、自宅から通っている学生と、睡眠時間は就寝時間に関わらず6時間未満の学生が各々で約8割を占め、生活費は約6割で保護者が負担し、4割がアルバイトで賄っており、現在アルバイトをしている学生は約7割であった。生活面では、1日3食を摂り、昼食は弁当持参で夕食は自炊を含めて自宅で摂る学生が多いものの、3割の学生が孤食であることも判明した。悩みや不安に関する項目では「進路や就職のこと」「対人・恋愛関係」と「心身の健康」を挙げた。就職に関しては転職しても自分に合った仕事がしたいと考えている学生が約5割いることがわかった。他の項目についても、「私立大学学生生活白書2015」(以下、白書という)、「学生生活に関する調査報告書」(以下、報告書という)、「2014年大学生の意識調査概要報告」(以下、概要報告という)での学生の動向と同じような結果となった。しかし少数ではあるが学生指導上気になる特徴を持っている学生もみられた。そのことが充実した学生生活を過ごす上でどのような影響があるかについては、今後、継続した調査が必要である。
著者
水原 道子 島崎 千江子 野波 侑里 溝口 正
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前女子短期大学大手前栄養製菓学院研究集録 (ISSN:09103767)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.193-204, 2001

本研究は日本の伝統的な料理"ぼたん鍋"のイノシシ肉についての知見を得ようとしたものである。猪名川流域にある丹波および篠山地域は上質のイノシシ肉を供給することでよく知られている。イノシシ肉卸業者はこの地域の特定の猟師達が仕留めたイノシシ肉のみを購入する。3才くらいの成熟獣、オスで50kgほどの重さのイノシシが良いとされている。メスイノシシは秋の出産後であるため次の年明け以後でないと適さない。年配のヴェテラン猟師達はほとんど男性であり、収入を得るためではなく趣味としてイノシシ猟をしている。狩猟免許(脚注、後述)を所持する者が狩猟犬をもって固有の集団を形成する。彼等は生臭さを与えず良好な味わいのあるイノシシ肉のさばき方をわきまえている。素人ハンターや事故で命を落としたイノシシ肉は購入しない。
著者
島崎 千江子 吉野 鈴子 Chieko SHIMAZAKI Suzuko YOSHINO
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前短期大学研究集録 = Otemae Junior College Research bulletin (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.27-55, 2011

女子学生のファッション行動の導入と現状、およびライフスタイルに関する調査を行った。また、資質との関連についても考察し、社会対応力への活用に向けた今後の課題を探った。その結果、ほとんどの女子学生が高校生の段階で化粧を経験していることが明確になり、家庭におけるしつけの中で「ファッションや化粧・髪染め」などは、現在、子供の自由が重視され、規範から除外されていることが確認できた。またファッション行動が低年齢から積極的になっていることや、社会に順応した社会対応力を持っているわけではなく、異なる意識傾向を示していたことが確認でき、さらにライフスタイルや資質との関係が認められた。