著者
酒井 忍 保富 大輔 史 金星 浦上 晃 溝口 正人
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.85, no.877, pp.19-00118, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
19

In rubber baseball games, when the rubber ball is hit by a baseball bat, the rubber ball is deformed greatly comparing to an official baseball ball, and the batted ball speed decreases due to the energy loss during the deformation. Since the new rubber ball has been applied in games from 2018, the material properties and the restitution characteristics of the new rubber ball attract plenty of attention among scholars. In this study, the difference of the material properties and the restitution characteristics between the new and old rubber balls is investigated deeply by the static compression and collision tests. According to the static compression test, we find that the new rubber ball is harder and more difficult to generate deformation than the old one. In the collision test, the rebound ball speeds of both of the new and the old balls become faster when using a smaller diameter of steel cylinder instead of baseball bat, and the rebound ball speed of the new ball is slower than that of the old one under the same experimental conditions. Furthermore, to develop high performance baseball bats adapting to the new rubber baseball, the diameter of the baseball bat is studied by the impact simulation based on the finite element analysis. In the simulation, the batted ball speed under the analytical conditions of different offset heights and different barrel diameters of the bat are evaluated considering the initial spin. As a result, the batted ball speed generated by the bat with diameter φ55 mm is faster than generated by the bat with diameter φ70 mm when the offset height range is smaller than 14.6 mm, so that the bat diameter φ55 mm is recommended according to the present work.
著者
湯 海鵬 溝口 正人 豊島 進太郎
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.155-162, 2002-03-10 (Released:2017-09-27)

The ball size for table tennis was recently changed in the revision made to the international rules by the ITTF (International Table Tennis Federation), and the new ball has been in use for official games since October 2000. The new rules stipulate that the diameter of the ball should now be 40mm (an increase from 38mm), and the weight of the ball should be 2.7g (an increase from 2.5g). It is estimated that the style of play and game tactics will change to some extent as a result of the new ball. The purpose of this study was to compare the hitting properties of the new ball in comparison with the old one, in order to clarify the influence on play. The reduction ratio of ball speed from the shooting point to the receiving point was calculated using a ball-shooting machine and a speed measurement system. Initial velocities and ball spins were calculated using a golf-swing robot and a high-speed video camera system. The robot hit the balls with different hitting speeds and hitting angles by a racket attached to the robot arm. An all-around wooden bat pasted with a reverse-soft rubber sheet was used. Average rally times for the two kinds of ball were measured, and three kinds of basic shot-drive, chop and serve-were made in the rallies by skilled payers. The following results were obtained: (1) The initial speed of the new ball was 1-2% less, and the ball spin was 5-20% less than for the old ball. (2) No difference in the speed reduction ratio was observed between the new ball and the old one. (3) The average rally time for the new ball was 2-4% longer than for the old ball for drive and chop shots.
著者
原田 二朗 山本 健 溝口 正 佐藤 秀明
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

酸化ストレスを原因とする肥満から発展するメタボリックシンドロームは、脳梗塞や心筋梗塞のリスクファクターとなることから、予防法の開発が急務である。本研究では未だ動物実験では使われたことがない光合成細菌がもつケト型カロテノイドを調べることで、メタボリックシンドロームの予防効果について検討する。具体的には、糸状性酸素非発生型光合成細菌Chloroflexus aurantiacusがもつ、ケト型カロテノイドに着目し、カロテノイド分子種の同定と機能を調べた。ケト型カロテノイドの疾病に対する優れた予防剤としての開発が期待される。
著者
溝口 正
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学社会文化学部論集 (ISSN:13462113)
巻号頁・発行日
no.6, pp.147-166, 2005

大手前大学ならびに大手前短期大学の講義において、毎回暫定的な試験を実施してきたが、その際、朝食にご飯食またはパン食を摂取しましたか、とのアンケートもおこなった。毎週得られた評点と朝食摂取の結果を刻銘に学籍簿に記入して保存してきた。それは1999年から2005年の7年間(但し、平成16年度はマークシート自動採点様式のため残念ながら欠落)に亘って301週、27教科の集計である。対象学生数は24,928名に達した。朝食摂取の状況を要約すると、大手前大学ならびに大手前短期大学の男女学生は主としてご飯食、パン食を摂取し、その他を含めると凡そ90%が何らかの形で朝食を摂取している。パンを食べた学生とご飯を食べた学生を抽出してその割合を求めてみると前者は35%から39%であり、一方、後者は22%から28%であった。パンを食べた学生数はご飯を食べた学生数より1.6倍ほど多い。暫定的な試験の評点を集計し、今回はセメスター内の総回数12回、全てに出席した者および2日まで欠席した者を対象学生として選び、パンを食べた学生とご飯を食べた学生に分けてその評点を比較した。その数は27教科、301週において総数1,385名であった。言い換えれば熱心に受講した学生の集計である。残りの学生総数、23,543名は、出席日数8-10回の者、5日-7日の者、4日以下の者のいずれかに全て分別されるが、どの学生も暫定的な試験を受験し同時に朝食摂取のアンケートに回答しているのでそれらの調査・集計も可能である。朝食としてご飯を食べた学生の平均評点がパンを食べた学生の平均評点より高レベルであった教科は総数27教科の内16科目だった。教科7科目では双方とも同じレベルであった。低レベルであった教科は4であった。以上のことから講義を熱心に聴講し試験に良好な成績を収めるためには平素ご飯を食べる方がパンを食べる方より望ましいと考えられる。
著者
藤井 恵介 川本 重雄 平山 育男 溝口 正人 後藤 治 大野 敏 藤川 昌樹 光井 渉 大橋 竜太 清水 重敦 藤原 重雄 加藤 耕一 角田 真弓 野村 俊一 上野 勝久
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、日本の建築と都市にかかわって、<天災・人災→被害→修理・再建・再生>というプロセスについて、日本の7世紀から20世紀まで、実例を調査、収集する。そして特にその際に起きた技術革新と建築様式の変化を明らかにすることが目的である。主要な成果は以下の通り。①安元3年(1177)に起きた京都大火と治承4年(1180)の南都焼討は、大仏様を誘発する契機となり、和様を中心様式から引きずり下ろした。②明治24年の濃尾地震(1891)は、その後の近代建築の耐震性上昇などの大きな誘因となった。しかし、被害が過剰に報告されるなど、情報が操作された点も多い。
著者
水原 道子 島崎 千江子 野波 侑里 溝口 正
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前女子短期大学大手前栄養製菓学院研究集録 (ISSN:09103767)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.193-204, 2001

本研究は日本の伝統的な料理"ぼたん鍋"のイノシシ肉についての知見を得ようとしたものである。猪名川流域にある丹波および篠山地域は上質のイノシシ肉を供給することでよく知られている。イノシシ肉卸業者はこの地域の特定の猟師達が仕留めたイノシシ肉のみを購入する。3才くらいの成熟獣、オスで50kgほどの重さのイノシシが良いとされている。メスイノシシは秋の出産後であるため次の年明け以後でないと適さない。年配のヴェテラン猟師達はほとんど男性であり、収入を得るためではなく趣味としてイノシシ猟をしている。狩猟免許(脚注、後述)を所持する者が狩猟犬をもって固有の集団を形成する。彼等は生臭さを与えず良好な味わいのあるイノシシ肉のさばき方をわきまえている。素人ハンターや事故で命を落としたイノシシ肉は購入しない。
著者
民秋 均 溝口 正
出版者
北海道大学低温科学研究所 = Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.339-346, 2009-03-31

バクテリオクロロフィルは,光合成アンテナや反応中心において,光収穫・エネルギー伝達や電子移動を行う光応答性の色素分子である.本章では酸素非発生型光合成細菌からのバクテリオクロロフィルの抽出・分析方法について紹介する.
著者
太田 直哉 大中 慎一 亀井 俊男 土屋 徹雄 溝口 正典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.94, no.241, pp.57-64, 1994-09-21
被引用文献数
3

高速道路を走行する車両の前方視野画像を用いて、道路環境を理解する視覚システムについて報告する。現在構築中のこのシステムは、自律的に走行するのに必要な情報として、道路帯(レーン)、他車両、障害物を認識する予定であり、現在までに道路帯および追い抜き車両の認識部分の実装を完了した。本論文では、研究の中間報告として、システムの構成に関する計画と実装を完了した部分について述べる。道路帯はレーンを表す白線によるエッジを検出することで認識する。追い抜き車両は、画面両側のオプティカルフローを解析して検出し、Snakesによって追跡する。これらの情報は3次元環境モデルに集約・保持される。このシステムを実際の高速道路画像を用いて動作させた結果を示す。
著者
藤井 恵介 川本 重雄 平山 育男 溝口 正人 後藤 治 上野 勝久 大野 敏 藤川 昌樹 光井 渉 大橋 竜太 加藤 耕一 角田 真弓
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

日本建築史の分野において、従来の建築様式史を批判的に検討し、それがもはや現在においては必ずしも有効ではないことを確認した。そして、新たな研究領域が拡大しつつあることを確認して、日本・東アジアの木造建築を対象とする、新しい建築様式史を提案する必要があることを認識した。この5年間で、新しい建築様式史を構築するための基礎的検討を行ったが、具体的な作業は、建築史の全分野、建築史以外の報告者を得て開いたシンポジウムにおける討論を通じて実施した。その記録集10冊を印刷して広く配布した。
著者
溝口 正
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.A157-A170, 2007

春季から夏季にかけて大手前大学の学生にアンケート調査を実施し摂取した野菜をその種類と共に集計した。実施期間は4月から7月に及ぶ78日間、調査に参加した学生数は延べ759名である。朝食、昼食、夕食の食事の際、1週間のすべての日数、または6日間野菜を摂取した学生は9L9%であった。摂取された植物、きのこおよび藻類は多岐にわたり、lll種類あって、その中には18種の葉類、6種の茎葉、4種の根類、12種の根茎(若茎、若芽、リン茎を含む)、6種のいも類、12種の豆類(種実を含む)、4種の花序(花穂、花らいを含む)、35種の果実(さやを含む)、9種のきのこ、5種の藻類が含まれている。最も摂食頻度の多かった野菜(頻度数)は順にレタス(1281)、トマト(1213)、ニンジン(1121)、キャベツ(1015)、かぼちゃ(625)、ねぎ(620)であった。野菜ジュースも摂取頻度が986であり多かった。上述の野菜はほとんどが両季節に区別なく摂取されているが、たまねぎ、ねぎなどは夏季に多食されていた。大手前大学学生の大部分は健康への配慮から野菜の摂取意識が非常に高く、かつ、実際に多種多用な野菜を摂取していることが明らかになった。