著者
古瀬 浩史 林 浩二 萩原 裕作 川嶋 直 森 恭一 Koji FURUSE Kozi HAYASI Yusaku HAGIWARA Tadashi KAWASHIMA Kyoichi MORI 株式会社自然教育研究センター 千葉県立中央博物館 岐阜県立森林文化アカデミー 公益財団法人キープ協会 帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科
雑誌
帝京科学大学紀要 = Bulletin of Teikyo University of Science
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-14, 2014-03-31

Professor Takeshi Kobayashi was a leading and representative figure in interpretation of Japan. He passed awaysuddenly on March 13th in 2013 at the age of 55. This paper describes a brief history of interpretation in Japan, following thesteps that Professor Kobayashi had taken in the field of interpretation and environmental education. Professor Kobayashistarted his interpretation career at the Takao Visitor Center as a ranger of the Nature Conservation Society of Japan in 1983.He established the Center for Environmental Studies in order to focus on nature interpretation in 1988. He had also coordinatedthe Japan-U.S. Interpreter Training Seminar, which was jointly supported by the U.S. National Park Services, since 1995 anddeveloped a number of other interpreter training programs in Japan. He played a central role in those training courses in 1990s and 2000s of Japan, during which the Ministry of the Environment and the Ministry of Education, Culture, Sports,Science and Technology were active in offering training for interpreters and outdoor educators. He became a professor at theGifu Academy of Forest Science and Culture in 2005 and a professor at the Department of Animal Sciences, the Faculty ofLife and Environmental Sciences, Teikyo University of Science in 2010. He developed courses for instructors and trainers ofenvironmental education and interpretation. Professor Kobayashi helped offering opportunities for domestic and internationalinterpreters to meet and to develop network. He had been engaged in developing interpretation through projects and events,human resource development, and networking, and greatly contributed to the enhancement of interpretation in Japan till thelast day.
著者
岩田 好一朗 川嶋 直人 富田 孝史 水谷 法美 渡辺 増美
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

本年度は,非線形2方向波と非線形多方向波を対象として,斜面上に設置された大口径円筒構造物に作用する波力の発生機構と波変形の研究を行うと共に,3年間の研究のまとめを行った.平成8年度から平成10年度に亘って得られた成果は,次の様に要約される.1) 単円柱に作用する一方向不規則波の作用波力を,有義波や1/10最大波などのような代表波として,規則波換算して求めることには無理がある.2) 単円柱に作用する多方向不規則波の波力は,方向集中度パラメターにより変化する.しかし,主波向き方向の波力は,方向集中度パラメターが大きい方が大きくなるとは限らない.斜面上では、波の屈折により,沖波の方向集中度パラメターの変化に伴う,発生波力の変化特性は,一定水深の場合と異なる3) 二円筒構造物の場合の作用波力は,波の方向集中度パラメターが小さいとき,方向集中度パラメターより,円筒構造物の設置間隔と波の周期に支配される.方向集中度パラメターが大きくなるにつれて,構造物どうしの回折波の影響は,明瞭でなくなる.4) 多方向不規則波浪場に複数の大口径円筒構造物を近接して設置する場合,外側円筒構造物の外側域の波高分布は,構造物の設置間隔に依存しないが,内側域では,部分重複波が形成されるので,円筒構造物の間隔が小さい程,波高は大きくなる.従って,円筒構造物表面の作用波力も,円筒構造物の設置間隔が狭くなるほど,大きくなる.一方,外側円筒構造物の外側域の波高は,波の方向集中度パラメターが大きい程,大きくなるので,外側円筒構造物の外側表面に作用する波力も,波の方向集中度パラメターが大きくなるにつれて,大きくなる.
著者
岩田 好一朗 川嶋 直人 富田 孝史 水谷 法美 IWATA Koichiro 渡辺 増美
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

平成10年度は,傾斜面に設置された潜堤を取り上げて研究を行った.多方向不規則波造波水槽に1/20の一様勾配斜面上に不透過潜堤を設置して,潜堤天端水深と作用波(多方向不規則波)を変化させた詳細な実験を行い,ヴィデオテープレコーダと本研究で開発した砕波水位計を使って,砕波限界を計測した.水理実験は,研究代表者と分担者が共同で行った.そして,水理実験値を解析して,多方向不規則波の砕波状況を考究すると共に,砕波限界の定式化を行った.そして,10年度の成果を含めて,3年間の研究成果のまとめを行った.平成8年から平成10年の3年間で得られた成果は,次のように要約される.1) 多方向不規則波の砕波を高精度で計測する水位計がなかったので,世界に先駆けて,12本のセンサーから構成される砕波水位計を開発した.2) 多方向不規則波の方向集中度パラメター,S_<max>が大きくなるにつれて,砕波相対波高、H_b/R(H_b:砕波波高,R:天端水深)が平均的に小さくなり,砕け易くなる.3) 多方向不親則波の限界波形勾配,H_b/L_o(L_o:深海波としての波長)は,H_b/L_o=0.107tanh(k_oR)で精度高く算定できる(k_oは深海における波数である).4) 砕波相対波高,H_b/Rの実験値はばらつくが,その分散度合は、方向集中度パラメター,S_<max>が小さくなるにつれて,大きくなる.5) 潜堤の横先端部での砕波波高は,急激な屈折の影響を受けるので,潜堤中央部での砕波波高より,一般的に大きくなる.