著者
川端 二功 川端 由子 西村 正太郎 田畑 正志
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.96-101, 2014-10-10 (Released:2015-04-15)
参考文献数
21
被引用文献数
1
著者
川端 二功 辻 智子
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.55-60, 2011
被引用文献数
2

魚肉ソーセージは魚肉タンパク質を高含有する食品である.実験動物において魚肉タンパク質は血中の総コレステロール,LDL-コレステロール,中性脂肪を低下させることが報告されているが,ヒトにおいて魚肉タンパク質が血中コレステロール値を改善するかどうかについては明らかではない.本研究では,空腹時血中 LDL-コレステロールが 140&ndash;179 mg/dL の男性 20 名を被験者とした.各被験者に一日当たり 225 g の魚肉ソーセージを 8 週間摂取させた.摂取させた魚肉タンパク質は一日当たり 13.5 g に相当する.結果,魚肉ソーセージの摂取により,摂取後 4 週又は 8 週において血中の総コレステロール,LDL-コレステロール,動脈硬化指数は有意に減少し (<i>P</i> < 0.01, <i>P</i> < 0.05, <i>P</i> < 0.01),HDL-コレステロールは摂取後 4 週及び 8 週に有意に増加した (<i>P</i> < 0.01).投与期間中,副作用は特に観察されなかった.これらの結果より,魚肉タンパク質を含有する魚肉ソーセージの反復摂取は高コレステロール血症患者のコレステロール値を改善させる可能性が考えられた.<br>
著者
川端 二功 辻 智子
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.55-60, 2011 (Released:2011-10-19)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

魚肉ソーセージは魚肉タンパク質を高含有する食品である.実験動物において魚肉タンパク質は血中の総コレステロール,LDL-コレステロール,中性脂肪を低下させることが報告されているが,ヒトにおいて魚肉タンパク質が血中コレステロール値を改善するかどうかについては明らかではない.本研究では,空腹時血中 LDL-コレステロールが 140–179 mg/dL の男性 20 名を被験者とした.各被験者に一日当たり 225 g の魚肉ソーセージを 8 週間摂取させた.摂取させた魚肉タンパク質は一日当たり 13.5 g に相当する.結果,魚肉ソーセージの摂取により,摂取後 4 週又は 8 週において血中の総コレステロール,LDL-コレステロール,動脈硬化指数は有意に減少し (P < 0.01, P < 0.05, P < 0.01),HDL-コレステロールは摂取後 4 週及び 8 週に有意に増加した (P < 0.01).投与期間中,副作用は特に観察されなかった.これらの結果より,魚肉タンパク質を含有する魚肉ソーセージの反復摂取は高コレステロール血症患者のコレステロール値を改善させる可能性が考えられた.
著者
吉田 悠太 川端 二功 西村 正太郎 田畑 正志
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.17-23, 2021-02-25 (Released:2021-04-03)
参考文献数
54

味覚は,動物の摂食行動を制御する重要な化学感覚である.産業動物の味覚受容機構を明らかにすることで,産業動物の味覚嗜好性に基づいた飼料設計が可能になると考えられる.これまでに我々は,重要な産業動物であるニワトリの味覚受容機構に関する研究を実施してきた.本稿では,これまでのニワトリの味覚研究について概説した後,ニワトリのうま味受容に関する最近の知見をまとめた.一連の研究において,ニワトリがうま味成分に対して味覚感受性を有していること,ならびにニワトリの味蕾においてうま味受容体が発現していることが明らかとなってきている.これらの研究から,ニワトリ飼料の設計においてうま味が重要である可能性が味覚受容の観点から示されている.
著者
川端 二功
出版者
日本脂質栄養学会
雑誌
脂質栄養学 (ISSN:13434594)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.17-21, 2014 (Released:2014-05-01)
参考文献数
12

In this review, we described two clinical trials that verified new nutritional functions of n-3 fatty acids in the ophthalmologic field. Firstly, we evaluated the efficacy of fish oil supplementation for subjects with dry eye in a randomized controlled trial. Fish oil group subjects (n = 15) ingested fish oil capsules containing eicosapentaenoic acid (EPA, 1245 mg/day) and docosahexaenoic acid (DHA, 540 mg/day) for 12 weeks. Placebo group subjects (n = 12) ingested placebo capsules. The subjective symptoms of "eye pain", the index of tear stability, and the deficits of mucin layer in the fish oil group were significantly improved, compared to those of the placebo group. These results suggest that fish oil supplementation may be effective in the treatment of dry eye. Secondly, we examined the effects of dietary supplementation with a combination of fish oil, bilberry extract, and lutein on subjective symptoms of asthenopia in humans in a randomized controlled trial. Active group subjects (n = 11) ingested a supplement containing n-3 fatty acid-rich fish oil (DHA 783 mg/day, EPA 162 mg/day), bilberry extract (anthocyanidin 59 mg/day), and lutein (17.5 mg/day) for 4 weeks. Placebo group subjects (n = 9) ingested placebo capsules. Asthenopia symptoms such as "stiff shoulder, low back pain", "frustration", "dry-eye", and "stuffy head" and a score of mental fatigue were improved in the Active group. These results suggest that dietary supplementation with the combination of n-3 fatty acid-rich fish oil, bilberry extract, and lutein improves subjective symptoms of asthenopia and mental fatigue in humans.