著者
坂田 敦子 平島 光臣
出版者
尚絅大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

U937細胞およびヒトPBMCを用いて、ガレクチンファミリー分子の中で、特に多様な免疫調節作用をもつガレクチン9の発現調節活性を指標に、食品の機能性成分の探索を行った。結果、フコイダンは強い炎症性サイトカイン誘導活性と同時にガレクチン9発現抑制活性を有することがわかった。レイシ抽出液やカテキンにはガレクチン9発現調節活性は認められなかった。本研究により、フコイダンが、免疫抑制的機能をもつガレクチン9の発現を低下させることにより単球/マクロファージ系細胞を活性化へ誘導している可能性が示唆された。
著者
服部 俊夫 仁木 敏朗 平島 光臣 HAORILE C.-Y. 久保 亨 児玉 栄一
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

デングウイルス(DENV)感染者における新規バイオマーカーとしてのGalectin 9 (Gal-9)とOsteopontin (OPN)の臨床的な有用性を研究した。血漿Gal-9はDENV感染者では正常群と比べ有意に上昇し、ヒトでの報告された最高の値を示し、回復期では有意に減少した。Gal-9値はヘマトクリット値、血小板数、単球およびウイルスRNAのコピー数と相関していた。血漿OPNも9倍以上の増加を急性期で示し、回復期ではトロンビン切断型のOPNが上昇し、免疫と凝固のクロストークマーカーと思われた。故に、DENV感染における血漿Gal-9及びOPNが病態反映のマーカーである可能性を示した。
著者
平島 光臣 仁木 敏朗 正木 勉
出版者
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
雑誌
Trends in Glycoscience and Glycotechnology (ISSN:09157352)
巻号頁・発行日
vol.30, no.172, pp.SJ55-SJ64, 2018-01-25 (Released:2018-01-25)
参考文献数
62

Galectin-9(Gal9)/Ecalectinは細胞由来の好酸球遊走因子として同定された。Gal-9はアレルギーモデル動物やアレルギー患者の好酸球集積や活性化に置いて役割を示している。なぜならGal-9はin vitroおよびin vivoで遊走活性を示すとともに色々な局面で活性化の機能も示すと考えられる。最近の研究では好酸球に限らず種々の細胞に対して分化・成熟、凝集、接着、細胞死などでの機能を果たしていることが示されている。現在、我々を含む多くの研究者によって生理的および病的な状態におけるGal-9機能について研究が進められている。本稿では種々の疾病モデル(過剰免疫や免疫低下状態など)でGal-9が治療的効果を示す結果を紹介するが、このことはGal-9が恒常性を保つことで優しい生理活性物質としての役割を演じていると予想される。