- 著者
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徳光 亜矢
- 出版者
- 日本重症心身障害学会
- 雑誌
- 日本重症心身障害学会誌 (ISSN:13431439)
- 巻号頁・発行日
- vol.42, no.1, pp.35-43, 2017-04-01 (Released:2019-04-01)
- 参考文献数
- 2
重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))における経腸栄養は、対象となる重症児(者)の特徴を考慮した上で、多くの種類がある経腸栄養剤から適切なものを選ぶ必要がある。あらかじめ知っておくべき経腸栄養剤の特徴として、窒素源、含有する栄養素とその含有量、濃度、用途などが挙げられる。一方、対象者の特徴として、排便状況、摂取カロリー、低アルブミン血症の有無、流涎や発汗の多寡などを考慮する必要がある。経腸栄養が下痢やダンピング症候群などの原因となることもあり、症状にあわせた経腸栄養剤の選択を行わなければならない。また、選択する経腸栄養剤だけでは不足が予想される栄養素については、欠乏症状を来す前に補充することが望ましい。