著者
吉末 竜也 中村 一男 劉 暁龍 長谷川 真 徳永 和俊 御手洗 修 図子 秀樹 花田 和明 藤澤 彰英 出射 浩
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.1-2, 2011

核融合発電では、プラズマの位置・形状制御が重要である。九州大学のプラズマ実験装置QUESTで扱うプラズマは上下方向に引っ張られるため縦長となる。そのため、垂直方向にプラズマが不安定である。これを安定化するために、高速で応答する電源が必要となる。本研究では、逆電圧を考慮して、IGBTとフリーホイールダイオードを組み合わせたものを逆直列に繋ぎ、1つのスイッチとする。それらを合計6個用いて、3相‐単相変換を行うマトリクスコンバータとする。それを、FPGAと組み合わせて入力側力率を1にし、出力電圧を任意波形に変換する実験等を行う。高速・高効率で動作し、高調波の少ない電源をQUESTに適用するために検討していく予定である。
著者
坂本 瑞樹 徳永 和俊
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

水素透過粒子束の実時間測定システムを製作し、厚さ0.1mmのタングステン試料に重水素プラズマを照射して、試料表面状態の変化に起因していると考えられる水素透過フラックスの減少を観測した。また、厚さ0.1mmのタングステン基板に約280nmのイットリウム薄膜と約20nmのパラジウム薄膜を蒸着させた試料を作成し、試料表面への水素導入に対して光反射率が可逆的に変化することを示した。水素透過フラックスシステムとの組み合わせにより実時間の動的リテンション計測が可能となることを示すことができた。さらに、結晶粒の延びの方向が表面に対して垂直のタングステン試料の重水素吸蔵量は、平行の試料よりも重水素吸蔵量が2~10倍高いことを明らかにした。これは結晶粒界を通した実効的拡散係数の違いに起因していると考えられる。
著者
坂本 端樹 宮崎 俊昌 庄司 多津男 芦川 直子 徳永 和俊 増崎 貴 大宅 薫 相良 明男 佐藤 浩之助
出版者
九州大学応用力学研究所
雑誌
九州大学応用力学研究所所報 (ISSN:13455664)
巻号頁・発行日
no.134, pp.61-64, 2008-03

We have also been developing a plasma-wall interaction (PWI) simulator of which plasma source is a steady-state RF helicon wave plasma supply to demonstrate in situ and real-time measurement and to study PWI phenomena. A helical antenna is surrounding a cylindrical quartz tube of which outer diameter is ~5 cm. The antenna is connected to an RF power supply of which power is up to 5kW through a matching box. A set of two coils produces an axial magnetic field of 0.05T at the plasma center. At present, the electron density at the plasma center is up to ~3 x 10^18 m^(-3) and electron temperature is up to ~10eV. Rather high plasma flux density of ~4 x 10^22 m^(-2) s^(-1) to the substrate has been obtained.