著者
久保 成隆 志村 博康
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.1981, no.96, pp.6-12,a1, 1981

開水路での高度な水利制御にとって, 段波の動態の分析は重要な課題であると考えられる。本研究では, 非粘性水'P水路において, ゲート前方に水位がない状態での4通りのゲート操作によって発生する負段波を, 理論的実験的に分析した。-A. ゲート急速全開放, B. ゲート急速部分開放, C. ゲート緩開放, D. 堰頂でのゲート急速全開放.-その結果, 理論値と実験値はよく符合し, その有効性が実証された。
著者
志村 博康
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.25-29,a1, 1982-01-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
7
被引用文献数
11

水田・畑・森林等がどの程度の貯水容量をもっているかを, 概算ではあるが, 国土的スケールで求め, 既設ダムの洪水調節容量と比較した. 次いで国土保全上どれだけの貯水容量が必要であるかを概算し, その必要貯水容量を水田・畑・森林・ダム等で, 将来, どのように分担する必要があるかを明らかにした. 得られた分担割合には, 森林68%, ダム17%, 農地 (水田と畑) 15%で, 農地の貯水機能が無視できないことが明らかになった.