著者
戸口 太功耶 葛西 真記子
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.31-42, 2014

本研究では、クィア・ペダゴジーの実践としてBritzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)を手がかりに、それらがいかにカウンセラー養成へ組みこめるかを検討し,さらに,実際の既存の心理的自助のコミュニティ活動を取り上げ,そこにクィア・ペダゴジーの実践の具体的な方法を見出し,クィア・カウンセリング心理学に向けた実践方法の可能性を探った。Britzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)より、カウンセリング心理学へのクィア・ペダゴジーの導入の視点として、1)肯定的な場の創造,2)個別性への焦点化,3)二分性の解放,4)仲間関係の支援が見出され,さらにコミュニティ活動を踏まえて,1)前提を認識すること,2)カテゴライズを疑問視すること,3)実践の不可能性を知ること,4)理解不可能状態を知ること,5)異なる解釈方法を支持すること,これらの視点が見出された。
著者
葛西 真記子 CRAIG Rooney S. 岡橋 陽子 伊藤 瑠里子 久保 祐子 戸口 太功耶
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の第一の目的は、LGBTの青少年に対する支援団体を作り、LGBTの当事者や家族の理解のための支援につながる情報提供やカウンセリングを実施することである。第二の目的は、「LGBTセンシティブ・プログラム」を開発しその効果を検証することである。児童生徒と関わる機会の多い学校現場の教職員や臨床心理士に実践し、LGBTに対する意識向上をはかる。本研究の結果、支援団体の活動により県内外の当事者、支援者が集まり、臨床心理学的支援や情報提供を行うことが可能となった。また、「LGBTセンシティブ・プログラム」の実践によって教員や心理職の意識の変容が見られ、学校現場や臨床現場で適切な対応が可能となった。
著者
戸口 太功耶 葛西 真記子
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.31-42, 2014

本研究では、クィア・ペダゴジーの実践としてBritzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)を手がかりに、それらがいかにカウンセラー養成へ組みこめるかを検討し,さらに,実際の既存の心理的自助のコミュニティ活動を取り上げ,そこにクィア・ペダゴジーの実践の具体的な方法を見出し,クィア・カウンセリング心理学に向けた実践方法の可能性を探った。Britzman(1995)とQuinlivan & Town(1999)より、カウンセリング心理学へのクィア・ペダゴジーの導入の視点として、1)肯定的な場の創造,2)個別性への焦点化,3)二分性の解放,4)仲間関係の支援が見出され,さらにコミュニティ活動を踏まえて,1)前提を認識すること,2)カテゴライズを疑問視すること,3)実践の不可能性を知ること,4)理解不可能状態を知ること,5)異なる解釈方法を支持すること,これらの視点が見出された。