著者
鶴永 陽子 松本 敏一 倉橋 孝夫 持田 圭介 板村 裕之
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.321-324, 2006-09-15
参考文献数
17
被引用文献数
4 6

14年生カキ&lsquo;西条&rsquo;を用い,成育中の柿葉におけるアスコルビン酸,イソケルシトリン,アストラガリン,ポリフェノール量含量の推移を検討した.その結果,アスコルビン酸とポリフェノールは6月から7月の含量がもっとも高く,それぞれ3700 mg/100 gDW,16100 mg/100 gDW(アストラガリン相当量)であった.また,イソケルシトリン,アストラガリン含量は5月葉が最も高く,それぞれ480, 520 mg/100 gDWで,その後新梢長の急激な伸長の伴い6月には激減することが明らかとなった.<br>
著者
鶴永 陽子 松本 敏一 倉橋 孝夫 持田 圭介 板村 裕之
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.321-324, 2006 (Released:2006-09-25)
参考文献数
17
被引用文献数
3 6

14年生カキ‘西条’を用い,成育中の柿葉におけるアスコルビン酸,イソケルシトリン,アストラガリン,ポリフェノール量含量の推移を検討した.その結果,アスコルビン酸とポリフェノールは6月から7月の含量がもっとも高く,それぞれ3700 mg/100 gDW,16100 mg/100 gDW(アストラガリン相当量)であった.また,イソケルシトリン,アストラガリン含量は5月葉が最も高く,それぞれ480, 520 mg/100 gDWで,その後新梢長の急激な伸長の伴い6月には激減することが明らかとなった.
著者
倉橋 孝夫 持田 圭介 小畠 正至
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.262-266, 2002-03-15
参考文献数
17
被引用文献数
2 1

カキ'西条'の抑制栽培の技術を確立するために, 蛍光ランプを用いて, 10a当たりの設置密度を500灯, 250灯, 125灯と無処理区を設定し, 8月27日&acd;12月8日まで日長時間が17時間±1時間になるようにして長日処理の効果と適正な電照ランプ密度について調べた.光強度の異なる長日処理を行うと, 光強度の強い区ほど葉色(SPAD値)が濃く, 新梢の二次生長量が多く, 落葉時期が遅れた.さらに, 果皮色の進行は光強度の強い区ほど遅く, 果皮色が3以上になるのは, 無処理区が11月上旬であったが, 電照区は11月下旬であった.また, 果肉硬度は光強度が強い区ほど硬く, 屈折計示度は低かった.以上より, カキ'西条'に長日処理を行うことによって, 果実の成熟が遅れ, 栄養生長は盛んになると考えられた.また, カキ'西条'の抑制栽培で適正なランプ設置密度は, 成熟遅延効果があり, 果実糖度の低下が少ない125灯/10aで, 樹冠表面PFDは1.5μmol・m^<-2>・sec^<-1>程度であると考えられた.