著者
河村 公隆 渡辺 智美 持田 陸宏 畠山 史郎 高見 昭憲 ワン ウエイ
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.166-166, 2006

2002-2004年の冬、夏、春において航空機をもちいて中国上空(沿岸域、内陸域)でエアロゾルを採取した。本研究では、水溶性ジカルボン酸の高度分布を示し、その季節的特徴を報告する。特に、夏に行われた観測では、ジカルボン酸濃度は高度とともに増加し、対流圏下部(境界層)において、光化学的に生成していることが強く示唆された。しかし、高度2.5km以上では、それらの濃度は急激に減少した。有機炭素や硫酸で規格化したジカルボン酸の濃度は、同様な高度分布の特徴を示した。
著者
長田 和雄 持田 陸宏
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

大気エアロゾル粒子の水溶性成分含有率(ε)は、雲粒・氷晶形成のプロセスに関わる重要なパラメーターである。本研究では、個別粗大粒子のεを知るために、共焦点レーザー顕微鏡と水透析法を組みあわせた計測手法を開発した。この手法により、各種テストダストや黄砂時の粗大粒子の粒径別εを明らかにした。また、連続流型熱拡散チャンバを用いて氷晶化能力を測定するために、数値流体力学解析による検討、実機の整備、大気エアロゾルを対象とした試験を行った。