著者
治部 眞里 松邑 勝治 斉藤 隆行
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.639-651, 2012 (Released:2012-01-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

独立行政法人科学技術振興機構(以下,JST)はこれまで蓄積した情報資産等を他のさまざまなデータベース等と連結することによって,JST知識インフラの構築を推進している。構築されたJST知識インフラのデータは,独自仕様ではなく,世界標準的なデータフォーマットを目指している。同時にJST知識インフラを基盤として,計量書誌学的分析,特許分析等の結果や指標を導出し,企業,機関等に対して,今後の経営戦略立案に寄与可能なように,Google Mapsサービス等とデータをマッシュアップ,可視化するサイト「J-GLOBAL foresight」の構築を進めている。JST知識インフラ構築が米国で政府のデータを公開するDATA.GOVの科学技術情報版であるならば,J-GLOBAL foresightは政府のデータをGoogle Maps等とマッシュアップしてデモンストレーションを行っているData-gov Wikiをそれぞれ目指している。
著者
豊岡 了 門野 博史 ヴィオレッタ マジャロバ 松田 信一 斉藤 隆行 孫 萍
出版者
埼玉大学地域共同研究センター
雑誌
埼玉大学地域共同研究センター紀要 (ISSN:13474758)
巻号頁・発行日
no.2, pp.55-59, 2001
被引用文献数
1

Electronic Speckle Pattern Interferometry (ESPI) has been developed to make possible to observe dynamic feature of deformation in Dynamic ESPI (DESPI). In DESPI for phase analysis, conventional phase shifting method cannot be applied. We have proposed alternative method, subtraction and addition method in which phase variation may be deduced only by sequential speckle data without any additional data. In this paper, DESPI is applied to measure entire process of tensile experiment of an aluminum alloy sample. Propagation of strain localized band was clearly analyzed. Accuracy of phase analysis is estimated to be about 2π/10.
著者
山本 出 藪田 五郎 冨澤 元博 斉藤 隆行 宮本 徹 利部 伸三
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.33-40, 1995-02-20
被引用文献数
14

[^3H]α-ブンガロトキシン, [^3H]ニコチンをプローブとしニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の認識部位へのニコチノイド, ネオニコチノイド, 関連化合物の結合性をみた結果, 昆虫nAChRでは3-ピリジルメチルアミノ部分をもつこと, 脊椎動物nAChRではイオン化度の高いことが必要であった.[^3H]フェンサイクリジンを用いTorpedoのnAChRのイオンチャンネル開口への効果をみた結果, アゴニスト作用を呈するのに3-ピリジルメチルアミノ部分があるほうがよいが, イオン化度の高いことが必要であった.ニコチノイドのアミノ窒素原子とネオニコチノイドの構造上対応する窒素原子の^<15>N NMRを測定したところ, 後者は前者に比べはるかに低磁場にあり, 窒素原子上の非共有電子対が電子吸引性基により非局在化, すなわち部分正荷電を帯びていることを示し, これが昆虫のnAChRとの相互作用には十分だが, 脊椎動物のそれとは不十分であるといえる.これによってニコチンは温血動物への毒性が高く, 殺虫活性が限られているのに対し, イミダクロプリドはその反対の特性を示すことが説明できる.