著者
新川 拓哉
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.487-491, 2019-12-01 (Released:2020-03-01)
参考文献数
4

In their paper of this issue, N. Tsuchiya and H. Saigo attempt to define consciousness on the basis of category theoretic notions. This commentary has three aims. The first is to clarify what exactly they mean by “the definition of consciousness”. The second is to examine to what extent their attempt is successful. The third is to suggest why category theory is considered to be useful to describe/define conscious phenomena.

4 0 0 0 OA 意識とAI

著者
新川 拓哉
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.3F4OS2305, 2022 (Released:2022-07-11)

この発表では、AIが意識をもつのかをどう検証するのか、現行のAIが意識をもちうるとすればどのような種類のものなのか、意識をもつAIに対してどのような倫理的配慮が必要なのか、といった問いに取り組む。方法としては、現在提案されている意識の指標や理論を手掛かりに、「意識についての予防原則」も考慮しながら検討を行う。検討の結果として、現行のAIが「思考的な種類の意識」をもつ可能性を提示する。また、ロボットに痛み等の感覚的意識をもたせようとする試みを倫理的観点から評価し、そうした研究に対する倫理的制約の枠組みも合わせて提案する。