著者
大森 裕浩 古澄 英男 日引 聡 渡部 敏明
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

「金融リスクの評価」と「経済行動」のベイズ計量経済分析を行った.「金融リスクの評価」の分析では(1)1変量確率的ボラティリティ変動モデルの拡張,(2)実現ボラティリティと確率的ボラティリティ変動モデルとの同時モデリング,(3)多変量確率的ボラティリティ変動モデル,(4)最大値・分位点の時系列モデル,(5)実現ボラティリティ等を用いた計量ファイナン分析について研究を行った.「経済行動」の分析では,(1)ゲーム理論に基づく計量経済モデル分析,(2)選択行動の計量分析,(3)水道需要関数の計量分析・政策分析,(4)マクロ計量経済分析,(5)分位点回帰モデル,(6)環境経済の計量分析を行った.
著者
森田 果 井深 陽子 日引 聡 尾野 嘉邦
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

法学における実証分析の近時の国際的な潮流は,実験によって収集されたデータを利用して実証分析を行うことに移りつつある。実験を行うことで,ランダム化比較対照実験を実現することができ,因果関係を正しく判別することができるからである。しかるに,日本の法学からの実験データを利用した実証分析の国際的な発信はほとんどなされておらず,国際的な実証法学への日本からの貢献は非常に低調である。そこで本研究は,COVID-19の下でも低コストで実施可能なオンライン実験を実施していくことで,消費者法・医事法・環境法の分野を中心に実験データに基づいた実証法学の日本からの国際的な貢献を実現することを目指す。
著者
岡川 梓 堀江 哲也 日引 聡
出版者
国立研究開発法人国立環境研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

農業の生産性・効率性上昇のためには、農業経営の大規模化を図ることと、高付加価値化が重要であることが従来から指摘され続けてきたが、いまだ実現できていない。本研究では、農家の効率性評価を行い、地域、出荷先、環境保全への取り組みと非効率性との間に統計的な関係がみられることを示した。とくに出荷先の選択は農家の経営技術が反映されていると考えられ、農協頼みでない農業経営が効率性の高さと相関することがわかった。また、作物選択と環境保全への取り組みについても統計的な関係が認められた。