著者
早崎 芳夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.288-292, 2018-04-10 (Released:2019-09-26)
参考文献数
6
被引用文献数
1

光学の教科書は数多くあります.しかし,研究の質を決定する光学系アライメントの方法について書かれた本はほとんどありません.アライメントは,研究室伝統の技にそれぞれの学生のアイデアを加えて行われていますが,残念なことにその学生のアイデアは積み上げられていません.アライメントの「コツ」や「秘けつ」を伝えることは簡単ではありませんが,本稿では,液晶空間光変調素子に計算機ホログラムを表示し,物質にパターン化された光を照射する光学系を取り上げて,私の経験からアライメントについてお話をさせていただきます.
著者
田北 啓洋 早崎 芳夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.513, pp.147-150, 2007-01-22
参考文献数
4

我々は,生体情報メディアへの情報の記録を目的として,記録メディアの動きを検出し,記録位置の補正を行うアダプティブレーザー加工システムの構築を行った.非点隔差を有するビームによる表面位置検出と記録メディア表面の反射照明像のパターンマッチングによる横方向の移動検出により,記録メディアの3次元の動きが検出された.許容誤差を5μmとすると,光軸方向で125μm/s,横方向で225μm/sの速度の移動が検出可能である.
著者
山本 裕紹 六車 修二 佐藤 剛 早崎 芳夫 永井 芳文 清水 義則 西田 信夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.98, no.165, pp.37-42, 1998-07-03
参考文献数
4
被引用文献数
2

フルカラーLEDパネルを用いた偏光眼鏡式立体ディスプレイを試作した.右眼用と左眼用を入れこにしたステレオ画像の表示は, LEDパネルを用いて160×80×(×RGB)の画素数(1.28m×0.64mの大きさ)で行った.LEDパネルを短冊に切った偏光フィルムで1列ごとに右眼用と左眼用とにマスキングした画像を, 偏光眼鏡で右眼用と左眼用の画像に分離して観察する.立体表示における観察距離と指向性の実験を行い、観察距離をLEDのドットピッチの3000倍程度に設定すればよく, 偏光マスクを設置しても指向性が狭くならないとの知見を得ることができた.
著者
山本 裕紹 六車 修二 佐藤 剛 早崎 芳夫 永井 芳文 清水 義則 西田 信夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.37, pp.37-42, 1998-07-03
参考文献数
4

フルカラーLEDパネルを用いた偏光眼鏡式立体ディスプレイを試作した.右眼用と左眼用を入れこにしたステレオ画像の表示は, LEDパネルを用いて160×80(×RGB)の画素数(1.28m×0.64mの大きさ)で行った.LEDパネルを短冊に切った偏光フィルムで1列ごとに右眼用と左眼用とにマスキングした画像を, 偏光眼鏡で右眼用と左眼用の画像に分離して観察する.立体表示における観察距離と指向性の実験を行い, 観察距離をLEDのドットピッチの3000倍程度に設定すればよく, 偏光マスクを設置しても指向性が狭くならないとの知見を得ることができた.
著者
早崎 芳夫 田北 啓洋
出版者
宇都宮大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では, ホログラムを用いたガラスのフェムト秒レーザー加工において, レーザー照射において起こる高速な現象の動的な変化をポンプ・プローブ干渉顕微鏡により観測した. 特に, レーザーパルスを同時並列に照射した時に起こる特有な現象として, マイクロプラズマの衝突や衝撃波の合波・反射を発見できた. さらに, ライン状に成形したパルスによる回折格子の作製や計算機ホログラムの2光子吸収最適化法の開発に成功した.
著者
松本 慎也 山本 裕紹 早崎 芳夫 西田 信夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.593, pp.33-36, 2004-01-16

屋外で不特定多数の観衆が同時に観察可能な大画面立体ディスプレイの研究を進めている.大画面LED立体ディスプレイを見る観察者がどのような経路で観察領域内に移動するのか調べるために,観察者位置をリアルタイムで測定するシステムを構築した.異なる設計のパララックスバリア式立体ディスプレイを用いて,立体画像を見るために移動する観察者の軌跡を記録した.観察者の移動経路を解析することで数種類の設計法を評価する.多眼表示設計と逆立体視防止設計により左右の移動時間が短縮される効果を実験により明らかにした.