著者
服藤 早苗
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.233-246, 2005-12

平安時代の十一世紀中頃の上層貴族層の婚姻決定と婚姻生活の事例検討である。右大臣実資は娘千古のいくつかの縁談を政治的な配慮をしつつ進めていくが、皇親源師房と道長息長家との場合は破談になり、道長次妻腹頼宗息兼頼との縁談がまとまる。婿兼頼は結婚当初から実資の小野宮邸東対に妻方同居する。舅実頼は婿に経済的援助や朝廷内の儀式や職務の教授を行うなど婿傅きを積極的に行い、小野宮一家との交流にも婿を参加させる。婿兼頼は実父頼宗宅へも度々訪れ、政治的行為や儀式等では父方の父系親族一員として行動する。また、小野宮一家と頼宗一家との交流も盛んに行われ、姻族とも密接な関係を保っていた。

5 0 0 0 権力と身体

著者
服藤早苗 三成美保編著
出版者
明石書店
巻号頁・発行日
2011
著者
服藤 早苗
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.325-340(15-30), 2012-12
著者
服藤 早苗 Sanae FUKUTO
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 = Bulletin of Saitama Gakuen University. Faculty of Humanities (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.342(27)-327(42), 2011-12-01

十世紀から十二世紀にかけて、新嘗祭・大嘗祭に舞った五節舞姫で名前や出自がわかる44人を検討した。十世紀初期は公卿層でも実子を舞姫に献上していたこと、十世紀から十一世紀中頃にかけて現存の受領層女が公卿層の舞姫になっていたこと、殿上五節舞姫は十世紀後半以降も実女の可能性が高い事、十一世紀中期以降は、大嘗祭献上舞姫叙爵が実際に行われた事、十二世紀には公卿献上者の高位の親族や近臣女性が舞姫になっていたこと、等を指摘した。
著者
服藤 早苗
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要 人間学部篇 (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
no.4, pp.190-177, 2004-12

平安時代の中頃から、正月の初旬に三日間、幼児の頭に餅を戴かせる年中行事的生育儀礼がはじまる。二歳から女子は五歳まで、男子は嫡子七歳、庶子三歳まで行われる。まずは親王内親王や摂関家の子ども達からはじまり、十二世紀には貴族層まで浸透していく戴餅の儀式を検討する。
著者
服藤 早苗 Sanae FUKUTO
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 = Bulletin of Saitama Gakuen University. Faculty of Humanities (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.342(27)-327(42), 2011-12-01

十世紀から十二世紀にかけて、新嘗祭・大嘗祭に舞った五節舞姫で名前や出自がわかる44人を検討した。十世紀初期は公卿層でも実子を舞姫に献上していたこと、十世紀から十一世紀中頃にかけて現存の受領層女が公卿層の舞姫になっていたこと、殿上五節舞姫は十世紀後半以降も実女の可能性が高い事、十一世紀中期以降は、大嘗祭献上舞姫叙爵が実際に行われた事、十二世紀には公卿献上者の高位の親族や近臣女性が舞姫になっていたこと、等を指摘した。
著者
服藤 早苗
出版者
青木書店
雑誌
歴史学研究 (ISSN:03869237)
巻号頁・発行日
no.667, pp.p1-16, 1995-01
著者
服藤 早苗
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.2-10, 2010

平安中期には、上層貴族の童たちが、童殿上を聴されて、天皇の側近として奉仕していた。『うつほ物語』では、忠こそ・正頼・花園の三人の童が殿上童だったことが確認できる。さらに、童舞をし、天皇の使者にたち、雑用をこなす仕事の様子が描写されている。天皇に寵愛された忠こそなど、数ヶ月帰宅することも許されず、奉仕していた。聡明で、容貌も良く、管弦や舞に優れていても、上層貴族層の童以外は、童殿上は許されていなかった。童の内から特権的に宮廷に出仕し、恋の手ほどきまで学ぶ殿上童の姿を追った。
著者
服藤 早苗
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.733, pp.1-17, 2009-06
著者
服藤 早苗
出版者
埼玉学園大学
雑誌
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 (ISSN:13470515)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.327-342(27-42), 2011-12

十世紀から十二世紀にかけて、新嘗祭・大嘗祭に舞った五節舞姫で名前や出自がわかる44人を検討した。十世紀初期は公卿層でも実子を舞姫に献上していたこと、十世紀から十一世紀中頃にかけて現存の受領層女が公卿層の舞姫になっていたこと、殿上五節舞姫は十世紀後半以降も実女の可能性が高い事、十一世紀中期以降は、大嘗祭献上舞姫叙爵が実際に行われた事、十二世紀には公卿献上者の高位の親族や近臣女性が舞姫になっていたこと、等を指摘した。