著者
林 泰資 曽我部 咲 服部 幸雄
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.323-327, 2011 (Released:2011-12-30)
参考文献数
19
被引用文献数
1 2 1

コーヒー飲用によるストレス緩和作用についてはよく知られているが, その揮発性成分の効用に着目した研究は数少ない。本研究では, 焙煎したコーヒー豆の揮発性成分とストレスとの関連性を明らかにするために, マウスを用いて種々の行動薬理学的実験を行い, コーヒー揮発性成分のストレス緩和作用について検討した。高架式十字迷路試験において, コーヒー揮発性成分は自発運動量に影響を及ぼすことなく, オープンアームへの滞在時間および進入回数を増加させた。また, ペントバルビタールによる睡眠時間は, コーヒー揮発性成分の曝露により明らかに延長した。オープンフィールド試験および強制水泳試験では, コーヒー揮発性成分の効果は見られなかった。以上より, 焙煎したコーヒー豆の揮発性成分はマウスの覚醒水準を低下させ, 抗不安様のストレス緩和作用を発揮することが示唆された。
著者
飯島 静男 大河原 恵子 大崎 小夜子 神沢 憲治 木崎 喜雄 久保 誠二 黒岩 繁 篠原 婦美江 関口 孝 高橋 武夫 田島 順子 玉田 淳子 角田 寛子 中村 庄八 服部 幸雄 武藤 斉 村山 昭夫 矢島 博 高島 和美 田中 淳子 萩原 哲 堀沢 勝
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.13, pp.251-260, 1976-12-30
被引用文献数
1

The Green tuff formations are widely distributed in the southern Joetsu district, and are divided into two groups, namely the Sarugakyo group and the Minakami group. The former overlies the latter unconformably. The area studied is surrounded by the River Akaya-gawa, the River Sukawa-gawa and the River Nishi-kawa, of which the latter two are the tributaries of the former. In this area the Sarugakyo group and the welded tuff formation with some related intrusive bodies are extensive. The Sarugakyo group is overlain unconformably by the welded tuff formation, and is divided, in descending order, into the following formations: Daido formation, Kassezawa formation, Hara formation, Akaya formation. The relation between each formation of the Sarugakyo group, generally, is conformable, but partial unconformity can be observed between the Hara formation and the Kassezawa formation. The structure of the Sarugakyo group is generally monoclinic with a NWW-SEE strike and low-angle dips toward SE. The Sarugakyo group is considered, from fossils, to belong to the middle Miocene. Some intrusive bodies, such as the Izumi-yama andesite, the Kasse andesite, the Amami-yama andesite, porphyrite and quartz diorite, are found in this area.
著者
服部 幸雄
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
鉱山地質 (ISSN:00265209)
巻号頁・発行日
vol.11, no.45-46, pp.223-229, 1961-03-25 (Released:2009-12-14)
参考文献数
7

築別炭鉱は,苫前(とままえ)炭田の北東部に位置し,天北炭田と同じ中新世に属している.基盤は上部白亜紀層で新第三紀層が,不整合に被覆している.新第三紀層は下部から原の沢層・羽幌層・三毛別(さんけべつ)層・築別層・古丹別層に分けられる。稼行炭層は,羽幌層中にあって,炭層の上下盤より烏貝田螺の化石を多産することから,淡水成堆積物であることを示している.羽幌層の上部は,海成層の三毛別層に斜交不整合をもつて被覆されている.築別本坑区域は,築別背斜構造山地の南東側にあつて,西は中の沢断層,北西側は一年山衝上断層,南は熊の沢断層,東側は苫前衝上断層によつて境し,1区域を形成している.この区域内の石炭は,隣接近傍区域に比較して,水分が低く,高カロリーを示している,炭層の下盤には黄鉄鉱と方解石を多量産出するほか,全般的に上下盤に繊維方解石の細脈を伴い,また石炭中にも方解石の薄膜が多量に滲透している.これらの現象から地殻変動の際,断層面や亀裂を通じて,地下から上昇した比較的低温の熱水液が作用し,炭化を促進したものと考える.
著者
服部 幸雄
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.71, no.834, pp.149-151, 1965-03-25 (Released:2008-04-11)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1
著者
服部幸雄著
出版者
法政大学出版局
巻号頁・発行日
1980