著者
本島 邦行
出版者
Society of Atmospheric Electricity of Japan
雑誌
Journal of Atmospheric Electricity (ISSN:09192050)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.37-49, 2010 (Released:2012-11-12)
参考文献数
14

This paper was intended to find out any relation between anomalous line-of-sight propagations in the VHF band and occurrences of earthquakes near the VHF propagation path. The broadcasting waves from Tokyo tower were monitored continuously for 1155 days at Kiryu Gunma. Anomalous propagations were distinguished from the received data by using a statistical analysis. After the statistical thoughtful consideration, it was found out that earthquakes associated with anomalous propagations were characterized by (1) magnitude of earthquakes M≧4.5, (2) distance from epicenters L≦75km and (3) depth of hypocenters D≦50km.
著者
本島 邦行 吉澤 将一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.497-501, 2009-02-01
被引用文献数
2 5

近年,地震に先行して発生する電磁気学的な現象が注目されている.本論文では,見通し内にあるVHF帯放送波を470日間にわたって常時観測し,得られた受信電界強度変化を統計的に解析した結果と電波伝搬路近くを震央とする地震発生との関連性を考察する.
著者
大曽根 暖 小川 潤也 羽賀 望 本島 邦行
出版者
日本大気電気学会
雑誌
Journal of atmospheric electricity (ISSN:09192050)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.115-125, 2013-08-01
参考文献数
16
被引用文献数
1

In our previous paper, statistical relation between anomalous line-of-sight propagation in the VHF band and occurrences of earthquakes was presented. Basically, the anomalous propagation is mainly caused by anomalous refractive index of low atmosphere. In the present paper, the anomalies of the refractive index is captured by both the direct observation of radio ducts and the anomalous propagation in the VHF band, and the relation between them and the earthquakes are statistically clarified. Furthermore, the influences of meteorological conditions, which may disperse the anomalies of refractive index in the low atmosphere, are discussed. As a result, relation between anomalous propagation and earthquakes became increasingly clear by using anomalous propagation that concurrent with S-type ducts and meteorological conditions, wind velocity.
著者
花泉 修 本島 邦行
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

まず、電子ビーム露光やエピタキシャル成長を伴わず、二重干渉露光と高周波スパッタリングのみという非常に簡便なプロセスにより、硫化カドミウム(CdS)系2次元フォトごック結晶を形成した。作製されたフォトニック結晶の面内のパターンは三角格子で、格子間隔は610nmである。膜面に垂直な方向のフォトルミネッセンス(PL)スペクトルは525nm近傍にピークを持ち、半値前幅(FWHM)が48nmに狭窄化されていることが分かった。非常に簡単な構造で、詳細な設計や調整なしに、目標であったFWHMが50nm程度の狭窄化が実現できた。次に、機能材料から成る3次元フォトニック結晶構造を実現するための第一のステップとして、InP基板上で、横方向を3次元フォトニック結晶で閉じ込められた領域に半導体活性層を選択エピタキシャル成長させるプロセスを開発した。すなわち、InP基板上で、ドライエッチングにより3次元フォトニック結晶に孔を形成し、そこにInGaAs/InGaAlAs系多重量子井戸(MQW)活性層を選択エピタキシャル成長させた。また、主にフォトニック結晶層を横方向に伝搬した自然放出光のスペクトルを測定し、偏波依存性があることを確認した。最後に、自己クローニング法と整合性の良い新しい発光材料の開発を行った。これは、結果が予想されていたものではなく、本研究遂行中に偶然発見されたものである。すなわち、自己クローニング法と同じrfスパッタでアニールなしのプロセスでSiナノクリスタルを形成し、白色や青色の発光を得ることができた。
著者
中田 裕章 本島 邦行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.622, pp.25-30, 2006-02-22

本論では,有限差分時間領域法(FDTD法)と近傍電磁界データから準遠方界を推定する手法を提案し評価した.本手法では,等価定理を用いて仮想電磁流源を波源とし,ベクトルポテンシャルを考え,グリーン関数を適用して数値計算式を導出した.FDTD法で計算した近傍電磁界データを仮想電磁流源として数値計算を行い,FDTD法で直接計算した準遠方電磁界と比較し,本手法の正当性を評価した.