著者
本田 貴久
出版者
中央大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

ジャン・ポーランやミシェル・レリスといった両大戦間期フランスの文学者の言語観が研究対象である。まずポーランという人物について、彼の故郷ニームについて『フランス文化事典』にコラムを執筆した。また『新フランス評論』の計量的分析を行った。さらにレリスの詩作品と言語観に触れた発表をボルドー大学で開催された国際シンポジウムで行った。また、ウィリアム・マルクス氏と知己を得、彼の著作『文人伝』の翻訳を始めた。
著者
中地 義和 月村 辰雄 塚本 昌則 野崎 歓 シモン=及川 マリアンヌ 深沢 克己 新田 昌英 畑 浩一郎 本田 貴久
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は、19世紀初頭から現代までのフランス文学史の尾根をなす作家のうち、その創作が歴史的出来事の経験や歴史をめぐる深い省察に根ざしている例を精選し、彼らがいかに歴史を内面化しながら作品を創出しているかを探ることを目的とした。またその様態を、各時代の文学理念、言語美学、人文知と関連づけながら、独自の視点からの文学史的通観の構築をめざした。対象になりうる事例の数はおびただしく、個々の事例は作家の生涯に根を張っているため、本格的に扱う対象の数を限らざるを得なかったが、第二帝政期から第三共和政初期、第二次世界大戦期、戦後のポストコロニアル期の文学を中心に、当初の計画に見合う成果が得られた。