著者
札埜 和男
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.15, pp.186-189, 2008-07-12
著者
札埜 和男
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
no.122, pp.111-123, 2013-03

国語科での法教育授業として裁判員裁判の判決文を教材に使い,市民にわかりやすい文章になっているかを,高校生の視点から書き直す作業を通じて検証した。判決文を「論理性」「表現力」「わかりやすさ(明確さ)」の点から5 段階評価し法曹三者をゲストに招き公開授業を行った。当日までに陪審員に関する評論,裁判員裁判の広報映画鑑賞,簡単な模擬裁判を実施した。国語として養う力は作文力・読解力・語彙力・言語感覚・文章力である。最も生徒の評価が分かれたのが「表現力」である。なぜならここには「品位(品格)」が項目としてあったからである。「公の文章」と「わかりやすい文章」をどう捉えるかが授業の大きな柱であった。また法律用語ではなく専門家が使う「日常語」やその特殊な使い方に, 法特有の意味やルールが付与されていることが明らかになった。ことばに焦点を当てた法教育は, 市民と専門家の間にある「溝」を埋める働きがあるといえる。
著者
札埜 和男
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

研究代表者(札埜和男)は、社会科の模擬裁判実践が法的な考え方の育成に傾き人間不在になりがちなのに対して、「人間を深く知り、想像力を駆使して様々な角度から論理と言葉を紡ぐ」国語科で行う模擬裁判の特性を生かし、「国語科」の視点を取り入れた、新科目「公共」の模擬裁判の実践方法を開発したいと考える。具体的には与えられたシナリオを改良する型、与えられたシナリオ通りに演じる型、「公共」担当の教員でも対応可能な国語科定番の文学作品(『羅生門』、『高瀬舟』、『こころ』等)を教材とした型の、3つの実践方法を確立することで、どの学力層の学校でも教員単独でできる模擬裁判の実施方法を開発する。
著者
札埜 和男
出版者
日本刑法学会
雑誌
刑法雑誌 (ISSN:00220191)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.16-29, 2013-03-10 (Released:2020-11-05)