- 著者
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杉山 幸一
- 出版者
- 八戸学院大学
- 雑誌
- 八戸学院大学紀要 (ISSN:21878102)
- 巻号頁・発行日
- no.50, pp.31-43, 2015-03-31
税金は国家に納めるものである。我々国民は憲法によって納税の義務を課されている。とはいえ、税金というと消極的、否定的なイメージであり、また権力によって強制されるものであるといえる。 そもそもなぜ税金を納めるのか、それは「租税を論じることは、一面で、国家を論じることに他ならない。」 というように、国家を考えないと、税という概念を考えらない。国家が生きていけないということは、国家以前に有するものとされる人々の権利や自由を維持することが難しくなってしまう。前国家的権利である権利や自由を保持するために人々は国家という社会を維持する必要があるといえよう。それゆえ、国家の構成員たる国民に対して義務が課されると考えられる。