著者
小川 欽也 杉山 文子
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 = JOURNAL OF THE SOCIETY OF MATERIALS SCIENCE, JAPAN (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.560-565, 2004-05-15
参考文献数
7
被引用文献数
2 7

The Split Hopkinson pressure bar (SHPB) method has been used for impact tests such as compression and shearing, and is currently modified for tensile test, since the various kinds of high strength sheet metals are greatly concerned with the safety and the energy saving demands for high velocity vehicles. Evaluation of mechanical properties by a tensile test using the SHPB, however, has not been clarified, since the testing conditions such as specimen geometry and settings are quite different from the usually operated compression version. In the present paper, we try to identify the characteristics of the method, particularly such as a yielding phenomena, and have clarified the effect of three dimensional stress wave propagation in the tensile test where a large ratio of sectional areas between a specimen and a loading bar is usually inevitable.
著者
杉山 文子 安井 位夫 野島 武敏
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

児童・生徒の理系離れが深刻化している。特に幾何学を苦手とする児童・生徒が多くなっている。科学技術にブレイクスルーをもたらす3次元幾何学に関する思考能力を習得する必要があることは明らかであることから、本研究では初等・中等教育過程において幾何学を楽しみながら習得できる教材として折り紙を基に開発を行った。児童・生徒は興味を示し、それらを教材化することが望ましいことがわかった。
著者
杉山 文子 野島 武敏
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

近年、算数・数学を敬遠する子供が増えている。この数学離れの問題を解決する手段として折紙を用いて、エデュテインメント性に富む教材の開発を行った。報告者らは数理に基づく工学用の折り紙モデルや動植物の形態を模擬した折り紙モデルを数多く開発してきたが、本研究ではこれらの研究で定式化した折りたたみの基礎理論とこれに基づき設計された膨大なモデルを基に、エデュテインメント性に富む折り紙教材を開発し、数学教材用のモデルを系統的に構築した。
著者
萩原 一郎 野島 武敏 杉山 文子 小机 れかえ 安井 位夫 篠田 淳一
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

軽量で高剛性、高強度のコア構造は省資源に役立つことからますます重要となる。コアの代名詞でもあるハニカムコアは熱に弱く、高価であるもののハニカムに代わるものは得られていない。本研究提案の、折紙工学と空間充填理論によって得られたダイアコアは「日本の折紙の産業応用への大いなる可能性」として本年7月にNatureに取り上げられた。この可能性ある折紙工学が確かに産業応用されるためには計算力学援用による安価な成型法の確立、機能の最適化が必要である。これまでの強度・剛性に関する検討からダイアコアはハニカムコアに総合力で優ることが示され、10月9日の日刊工業新聞の第1面に取り上げられた。更に、我々は既存の角柱型のコアモデルとは全く異なる、正多面体、準正多面体の空間充填形や、捩れ多面体等の形を持つ数々の独創的なコア構造を創案している。本研究では、ダイアコアの安価な製造法の確立、遮熱、吸音・遮音などの機能創出などを行うとともに、角柱型でない新しい概念に基づくコア構造に関しても同様に、計算力学を援用し新しい意匠デザイン、機能創出と安価な成型法の開発を目指した。ただし、今回の期間(平成20年4月-5月)では、ダイアコアの成形シミュレーションの手法開発を行った。