著者
李 岩
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, 2019

<p>本研究では,二つのタイプの漢字四文字表記語(四字成語と四字慣用語)を認識する際の区別,また, 四字熟語を構成する前半部分と漢字四文字表記語全体の関連を,プライミング法を用いた語彙判断課題を使用し,異なる前半部分タイプ「独立語(四字成語),独立語(四字慣用語),結合語(四字成語),統制語」ごとに検討した。その結果,前半部分タイプの効果が有意になり,有意な促進効果が確認された。二つのタイプの四字熟語の認識過程が違うこと,また,四字成語と比べて,四字慣用語を構成する二つ部分の間のつながりがより弱く,熟語全体より部分的の方に意識することが分かった。</p>