著者
村井 貴
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.160, 2016 (Released:2016-06-30)

ウェブサイトが持っている特徴を進化の過程や外的要因でとらえ、体系的に分類することでウェブデザイン史の全体像をより明確にできると考えられる。本研究では企業や団体組織のウェブサイトの中から、特にマイルストーンとなったものを対象とし、それぞれの特徴を浮き彫りにしながら分類し、系統樹を創出することを試みる。系統樹は枝分かれの位置、枝の高さや長さの違いによって、扱うテーマを分かりやすく可視化できるインフォグラフィックスの一種である。本研究では系統樹創出という切り口で、ウェブデザインの分類に迫る。本稿では研究の前段階である、研究構想を提示した。分類するにあたって、流行や動作環境、ウェブマーケティング、ウェブプロモーションなどといった要素があることを示した。
著者
春日 遥 大橋 真智子 山本 将隆 小西 祐輔 北村 春菜 池田 宥一郎 村井 貴
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1_30-1_35, 2021-03-31 (Released:2021-03-19)
参考文献数
11

「アニマルめがねラボ」は小学3年生から中学3年生までを対象にした、バーチャル・リアリティ映像作品を用いたサイエンスコミュニケーションイベントである。子どもには難しい「動物の視覚」を題材に、バーチャル・リアリティによる直感的理解だけではなく、場のデザインにより教育効果を高める工夫を行った。多様な動物に実際に会える動物園という場の相乗効果を狙った開催場所の選定や、架空の研究所「アニマルめがねラボ」としてディティールにこだわった場の演出を行った。イベントに参加した子ども達は「リクガメとヌマガメの視力」、「イヌとネコの色覚」、「ヤモリとカエルの動体視力」の3つのブースを通して、多様性に富む生き物の視覚を学習し、更なる学習への意欲や動物への関心を得た。
著者
村井 貴行 山崎 和彦
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.189, 2014 (Released:2014-07-04)

本研究は「若者向け競馬アプリケーションの提案」というテーマで、これから競馬を始める初心者向けの競馬アプリケーションを提案する。本研究では対象とするユーザがアプリケーションを通して魅力的な競馬体験ができることを目標とする。本研究の背景は、競馬はイギリス発祥の紳士のスポーツであるが、日本の競馬は人気が落ちてきている。特に若い人の競馬離れが競馬の売り上げの減少に影響している。現在、競馬を行うにあたり使用するツールは主に競馬新聞で、これから競馬を始める競馬初心者も競馬経験者と同様に競馬新聞を使用するケースが多い。競馬新聞は競馬情報の多くを文字で表している。また、競馬新聞は内容の多くを競馬の専門用語で表している。このため競馬初心者は競馬新聞の内容を読み取ることができず、競馬を楽しむことができないことが現状である。競馬を始めることが難しいことが現在の若い人の競馬離れに繋がり、競馬の売り上げ減少の原因になっている。本研究の目的は競馬初心者の若者のための、競馬情報をわかりやすく視覚表現したアプリケーションを提案し、競馬初心者が競馬経験者と同様に競馬を楽しむことで多くの人に競馬の魅力を伝えることである。
著者
五十嵐 保隆 金子 敏信 橋口 陽介 江口 悠 末吉 隆太郎 村井 貴広 福島 誠治 八野 知博
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.1-7, 2012-12-06

CLEFIA は 2007 年に SONY の白井らが提案したブロック暗号アルゴリズムである。ブロック長は 128 ビットであり、鍵長は 128、192、256 ビットがサポートされている。データ攪拌部の段数は鍵長によって異なり、鍵長が 128、192、256 ビットの場合それぞれ 18 段、22段、 26 段となっている。これまでに、 CLEFIA の 8 段目出力 128 ビット中の 64 ビットについては、その 96 階差分がゼロとなる特性が知られており、我々はこの特性を利用した CLEFIA の 11 段 96 階差分攻撃を報告している。この攻撃には選択平文数 298.3、暗号化計算量 2159 を要する。本稿では Ferguson らが提案した部分和法を用いて、解読時の中間データの mod2 頻度分布表を逐次導出することにより攻撃に要する計算量を削減する。さらに攻撃方程式の計算過程において、繰り返し計算ループの入れ子構造を採用し、入れ子の順序を適切に設定することにより計算量を削減し、 11 段 96 階差分攻撃を高速化できることを報告する。結果としては従来よりも 251.4 倍高速化でき、選択平文数 298.3、平均暗号化計算量 2107.6 で攻撃できることを示す。