著者
國仲 寛人 小林 奈央樹 松下 貢
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.658-665, 2011-09-05 (Released:2019-10-22)
参考文献数
44
被引用文献数
1

正規分布は,数学や物理学において最も基本的で,重要な分布関数と考えられている.例えば,実験観測の測定誤差が正規分布に従うというのは,よく知られた事実である.だが実際には,自然界や人間社会に見られる「複雑系」とも称される系においては,べき分布や対数正規分布などの裾の長い分布関数が観測されることが多い.本稿では,対数正規分布が出現する数理的なメカニズムを紹介し,対数正規分布を基本としてべき分布や正規分布が出現し得るということを紹介する.また,自然現象や社会現象に見られる対数正規分布と,その出現メカニズムについて考察する.
著者
松下 貢
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.676-680, 1997-09-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

散逸構造は熱平衡状態から遠く離れた非線形・非平衡・解放系で自己組織的に生じる時空パターンである.系の制御パラメータを増していくと分岐現象として次々に質的に異なった散逸構造が現れる.散逸構造は物理,化学系に限らず普遍的に存在することを,いくつかの具体例を示しながら強調する.
著者
松下 貢
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.886-903, 2006-03-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
松下 貢
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第4回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.108, 2011 (Released:2012-03-14)

昨今、自然科学、社会科学を問わず、複雑系が注目されている。複雑系を構成する要素は相互作用しながらこれまでの経緯・状態を踏まえて時間的に発展する。構成要素の歴史性が重要であるこのような系の統計性に注目するとき、対数正規分布がもっとも自然な分布関数であり、系全体の統計性をみわたす際の規準としてふさわしい。実際、身近で典型的な複雑系の統計性の例として、老人病の介護期間、都道府県や市町村人口、バクテリアの細胞サイズや私たちの身長・体重などをとってみると、対数正規性が顕著に現れていることがわかる。これらのことを踏まえて、新しい科学としての社会物理学の可能性を議論してみる。社会物理学が学際的な学として成り立つためには、社会科学的な複雑系の構造、統計及びダイナミクスがそれなりに一貫して議論されるようにならなければならないが、今はまだ準備の段階である。
著者
國仲 寛人 小林 奈央樹 松下 貢
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.66, no.9, pp.658-665, 2011-09-05

正規分布は,数学や物理学において最も基本的で,重要な分布関数と考えられている.例えば,実験観測の測定誤差が正規分布に従うというのは,よく知られた事実である.だが実際には,自然界や人間社会に見られる「複雑系」とも称される系においては,べき分布や対数正規分布などの裾の長い分布関数が観測されることが多い.本稿では,対数正規分布が出現する数理的なメカニズムを紹介し,対数正規分布を基本としてべき分布や正規分布が出現し得るということを紹介する.また,自然現象や社会現象に見られる対数正規分布と,その出現メカニズムについて考察する.
著者
松下 貢
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.886-903, 2006-03-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。