- 著者
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松田 博嗣
- 出版者
- 一般社団法人 日本物理学会
- 雑誌
- 日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
- 巻号頁・発行日
- vol.66, no.9, pp.691-694, 2011-09-05 (Released:2019-10-22)
1961年,基礎物理学研究所の長期研究会として,Dynamical Problems in Statistical Physicsが取り上げられ,それに付随する短期研究会として,不完全結晶の格子振動,振動子系の力学過程が4年間各地で開かれた.戸田先生は終始この研究会の指導的役割を果たされ,参加者も研究方向に対する意見を自由に述べあい,格子振動グループと呼ばれるようになった.当時の雰囲気や戸田格子の発見などこのグループがその後の統計力学や数学の諸分野に及ぼした影響について概観する.