著者
林 和弘 黒沢 俊典 松田 真美
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.408-415, 2012-09-05 (Released:2012-09-01)
参考文献数
8

MEDLINEに収録されている医学系雑誌のうち,日本が発行国のものについて,発行形態,電子ジャーナルプラットフォーム利用状況,Science Citation Indexの採録状況について調査を行ったところ,非商業誌が多く,電子ジャーナル化率が非常に高いことがわかった。また,Science Citation Indexにも採録されている雑誌のインパクトファクターを分析したところ,国内外のプラットフォーム利用でほとんど差がないことがわかった。また,インパクトファクターの経年変化を見ると,日本の電子ジャーナルプラットフォームを利用している雑誌のインパクトファクターの伸びは,他海外プラットフォームを利用している雑誌と比べて大きいことがわかった。さらにその国内外のプラットフォーム利用別にオープンアクセス化の状況を見ると,国内プラットフォーム利用のオープンアクセス化が非常に高く,両者に大きな差があることがわかった。
著者
松田 真美 黒沢 俊典 林 和弘
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.41-46, 2020-01-01 (Released:2020-01-01)

2010年から,3年に一度,10年にわたりMEDLINE収録 国内医学雑誌の採録数,電子化状況,インパクトファクターなどについて定点観測を行い経時変化を分析した。この間に,英文誌の割合の増加,海外プラットフォームの割合の増加,国内プラットフォームのJ-STAGEへの集約,インパクトファクターの上昇などの傾向が見られた。2017年に採録数が急減したが,多くはMEDLINEの収録ポリシーの変更に対応できなかったジャーナルであり,電子データの重要性が明らかとなった。
著者
松田 真美 黒沢 俊典 林 和弘
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.55-59, 2019 (Released:2019-06-14)

2010年、2013年、2016年に続き、MEDLINE収録の国内医学雑誌に関する電子化状況等について調査・分析を行った。その結果、下記が明らかとなった。・今回初めて収録数自体が大きく減少した。その理由についてNLMに問い合わせ、回答を得た。・収録されなくなった雑誌のうち電子化されていたものはすべて国内プラットフォームから配信されていた。その結果、海外プラットフォームの占める割合が増えた。・電子化されていない雑誌は1誌のみとなった。・国内プラットフォームはほぼ J-STAGE に集約された。