著者
保田 静江 武藤 正 中岡 洋子 山下 朋子 岡村 好孝 柏木 哲夫 内藤 俊一
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.222-228, 1982-08-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

Brompton mixture was used for reducing the pain in cancer patients at the terminal stage. The mixture was effective in treatment and caused no adverse reactions, such as cloudiness of consciousness, personality deviation, and psychological dependency and tolerance. Some patients were able to take the mixture orally until the day just before death. The effectiveness of the Brompton mixture was investigated on 34 patients. It was considered that the increase in dose to reduce a pain might be due to the increase of pain associated with exacerbation of cancer and/ or malabsorption of morphine rather than drug tolerance to morphine. Morphine concentration in plasma of a patient with pain well-controlled by the mixture was about 0.4μg/ml. Adverse reactions of the Brompton mixture were decreased in parallel with the use of prochlorperazine and other drugs.

1 0 0 0 OA 笑いと宗教

著者
柏木 哲夫 釈 徹宗
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.95, no.Suppl, pp.9-16, 2022-03-30 (Released:2022-06-30)
著者
柏木 哲夫
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.441-447, 2002-07-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
11

ホスピス,ターミナルケア,緩和医療の3つは歴史的にも,その内容からしても多くの共通点を有している.近代的ホスピスは,一般病棟での「やり過ぎの医療」による苦痛に満ちた死への「アンチテーゼ」として登場したとみることもできる.ホスピスケアの内容が知られるようになるとともに,ターミナルケアのあり方が問われるようになってきた.一般病棟においても,苦痛の緩和を中心にしたhosoice mindedcareの重要性が認識されるようになってきた.さらに,末期癌のケアを中心に発達してきたホスピスでの経験を,癌のあらゆる段階へ,また,エイズ,心疾患,肝疾患,腎疾患,糖尿病,痴呆などへも広げ,苦痛の緩和を専門とする緩和医療という概念が注目されるようになってきた.
著者
平井 啓 鈴木 要子 恒藤 暁 池永 昌之 茅根 義和 川辺 圭一 柏木 哲夫
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.19-27, 2001-01-01
被引用文献数
6

本研究の目的は, 末期癌患者の病気行動に対するセルフ・エフィカシーを測定する尺度の開発である.尺度項目を作成し, 心理的適応の尺度とともに, ホスピス外来通院中, ホスピス入院中の末期癌患者50名を対象に構造化面接を行つた.因子分析の結果, セルフ・エフィカシー尺度は, 3つの下位尺度により構成され, それぞれ最も適合する6項目を選択した.この下位尺度と抑うつ不安の関係についてパス解析で検討したところ, 下位尺度のうち, 「情動統制の効力感」が中心的な役割をもつことが明らかにされた.そして, 本研究の結果が, 末期癌患者のQOL向上のための介入方法の方向性について示唆する点について検討した.
著者
坂口 幸弘 恒藤 暁 柏木 哲夫 高山 圭子 田村 恵子 池永 昌之
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.697-703, 2004-09-01
参考文献数
14

全国規模の実態調査を行い,ホスピス・緩和ケア病棟における遺族ケアの提供体制の現状を明らかこした.87施設から回答が得られ,回収率は90%であった.87%の施設が遺族ケアのニーズはあると認識し,84%の施設がすべての遺族を遺族ケアの対象と想定していた. 44%の施設では遺族ケアは勤務外で,手当は特になかった.30%の施設では遺族ケアのための教育を行っていなかった.1施設のみが,明文化された基準に基づくリスク評価を行っていた.56%の施設は専門家との連携を取つていなかった.半数以上の施設が,遺族ケア実施上の諸問題として,不十分な教育,組織体制の不備,時間の不足,人材の不足を経験していた.
著者
柏木 哲夫
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.441-447, 2002
参考文献数
11

ホスピス,ターミナルケア,緩和医療の3つは歴史的にも,その内容からしても多くの共通点を有している.近代的ホスピスは,一般病棟での「やり過ぎの医療」による苦痛に満ちた死への「アンチテーゼ」として登場したとみることもできる.ホスピスケアの内容が知られるようになるとともに,ターミナルケアのあり方が問われるようになってきた.一般病棟においても,苦痛の緩和を中心にしたhosoice mindedcareの重要性が認識されるようになってきた.さらに,末期癌のケアを中心に発達してきたホスピスでの経験を,癌のあらゆる段階へ,また,エイズ,心疾患,肝疾患,腎疾患,糖尿病,痴呆などへも広げ,苦痛の緩和を専門とする緩和医療という概念が注目されるようになってきた.