著者
當野 能之 梅谷 綾 南澤 佑樹 芝田 思郎 Tohno Takayuki Umetani Aya Minamisawa Yuki Shibata Shiro トウノ タカユキ ウメタニ アヤ ミナミサワ ユウキ シバタ シロウ
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科
雑誌
外国語教育のフロンティア (ISSN:24339636)
巻号頁・発行日
no.3, pp.291-300, 2020-03-30

研究ノート本稿では、スウェーデン語学習者にとって必要な不変化詞および不変化詞動詞のリストの作成に向けて、見出し語となる不変化詞動詞の選定について考察した。不変化詞動詞は「動詞+不変化詞」から成り、複数の単語で1つの意味を表す「複単語表現(Multi-Word Expression)」に相当する。したがって、単一の単語に比べて、その頻度を出すことは容易ではない。そこで本稿では、不変化詞動詞の学習書やリストなどとコーパスデータを併用し、必要な不変化詞動詞の選定を行い、暫定的な不変化詞と不変化詞動詞のリストを掲載した。
著者
山田 格 Chou Lien-Siang Chantrapornsyl Supot Adulyanukosol Kanjana Chakravarti Shyamal Kanti 大石 雅之 和田 志郎 Yao Chou-Ju 角田 恒雄 田島 木綿子 新井 上巳 梅谷 綾子 栗原 望
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.1-10, 2006

台湾,タイ,インドの研究施設に保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本22点を調査し,骨格の形態学的特徴から,ミンククジラBalaenotera acutorostrata 4点,カツオクジラB. edeni 7点,ニタリクジラB. brydei 1点,ツノシマクジラB. omurai 10点を確認した.1970年代以来議論は提起されていたもののWada et al.(2003)が記載するまで不明瞭であったツノシマクジラの標本点数が相対的に多かったことは特筆に値する.本研究の結果は,これまで混乱が見られたいわゆる「ニタリクジラ類」の分類学的理解を解きほぐすものである.さらにこの混乱を完全に解決するためには,とくにカツオクジラのホロタイプ標本の分子遺伝学的調査が強く望まれる.