- 著者
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皆川 優喜
森 信一郎
- 雑誌
- 研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
- 巻号頁・発行日
- vol.2023-UBI-79, no.49, pp.1-8, 2023-09-18
昨今,新型コロナウイルスの影響で年々と猫の飼育頭数が増加してきている.その一方で,「2022 年(令和 4 年)全国犬猫飼育実態調査結果」[1] によると飼育者が増加しているが,高齢な飼育者はほかに比べ減少している.また,ヒアリングによる調査を行ったところ飼育者はトイレ周りの事象に関心を示していることが分かった.特に飼育者は掃除にかかる手間や排泄物の匂いといった衛生面において課題がある.このような課題に対してベントナイト系の猫砂は,匂いを抑え込む力が高い.加えて,吸水性が高いため他素材の製品と比較してもより少ない量の猫砂で猫の尿を固めることができる.その為,飼育者の抱える課題に有効である.しかしベントナイト系の猫砂を運用していく上でさまざまな課題があり,その中に重量に課題がある.ベントナイト系の猫砂は鉱物系の為,重量が重い.その為この猫砂を利用場合,飼育者にとって日々の購入行動や猫砂の補充・廃棄が負担となる.そして高齢な飼育者や多頭飼いの飼育者にとって,このベントナイト系猫砂による重量負担はさらに大きくなる.そこで私はこの課題に対して家庭毎の猫砂の消費量を予測し,その結果から飼育環境ごとに最適な量・スケジュールで配送を行うシステムの提案を行う.