著者
森川 嘉一郎
出版者
青土社
雑誌
ユリイカ (ISSN:13425641)
巻号頁・発行日
vol.39, no.16, pp.124-135, 2007-12
著者
森川嘉一郎 山田俊幸 岩城進之介 伊豫田旭彦 福地健太郎
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.30, pp.1-1, 2013-03-06

書籍や絵画、彫刻は図書館や美術館などに収蔵・展示され、その内容を後世に伝えるための様々な努力が続けられています。しかし、こと 「体験」 の保存となると、非常に難しい問題が沢山残っています。特にインタラクションはその性質上、ハードウェアが密接に関わってくるため、動態保存の問題はコンテンツやソフトウェアとは事情が異なっており、ビデオゲームやインタラクティブアート、大型アトラクションなどの体験を後世に伝える上で大きな障害があります。加えて、「作ってみた」 系の作品や動画サイトにおけるコメントなどは保存への取り組みもほとんど手がつけられていません。このことは、今後こうした分野を対象とした調査研究を一層困難にします。そうした動きの中で、草の根による保存の努力も注目されており、例えば 「作ってみた」 と DIY 的にレプリカを作り出す例や、有志による保存の例も増えてきています。今回のヒューマンコンピュータインタラクション研究会の特別セッションでは、こうした動態保存の問題に取り組んでいる人々をお招きして、「インタラクションの継承」 という問題に切り込んでいきます。
著者
森川 嘉一郎
出版者
青土社
雑誌
ユリイカ (ISSN:13425641)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.196-202, 2008-06
著者
森川 嘉一郎
出版者
早稲田大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本年度は、前年度に都内の男子高等学校で実施した調査よりも統制された条件で、かつ男女にまたがる標本を用いることにより、個室に反映された趣味の実態や因子をより精密に測定することを目標とした。前年度の調査ならびにそれに先立つ予備調査から得られた諸々の尺度に基づき、岡山の大学(国立・共学)にて、講師の協力を得て、学生に授業の一環として調査票を宿題の形で配布・集票した。調査内容は予備調査で有効と判断された諸項目の中から本人や両親の学歴、所得階層、職域などのフェイスシートを構成する質問7項目、並びに個室の和/洋、広さ、生活時間、ポスターやヌイグルミなど装飾品の種類別数量、電話やパソコンなどそこで使用されている電化製品の品目や使用時間、来客の頻度、清掃の頻度、物品の整頓状態などの個室の様態や使用状況に関わる質問27項目を抽出した。さらに個室の写真に代わる資料として、個室に飾られているポスターに描かれた人物・キャラクターなどの固有名・国名を書かせる記述回答式の質問を2項目と、幾つかの尺度に沿って順序づけられた典型的な個室の状態の図版と自分の個室を見比べて測定させる質問を4項目加え、計40項目で質問紙を構成した。結果において特徴的だったのは、個室におけるホビーの反映とテイストの反映とで男女の平均の相対的関係が逆になっており、男性はホビーを主体として自らの趣味を部屋に反映させるのに対し、女性はむしろ、テイストを主体とする傾向にあったという点である。これは自室の中の立体的装飾品の点数にも表れており、女性の方が男性より多い平均値が出ている。またこうした装飾品や部屋に反映されたホビーのモチーフについての記述解答をみてみると、マンガ・アニメ・ゲームなどの国内産キャラクターに関連する趣味では男性の方が女性より記述数が多く出ているのに対し、海外のキャラクターやスターの記述では逆に女性の方が多い。
著者
森川 嘉一郎
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.127-133, 2023-04-01 (Released:2023-04-01)

マンガの雑誌や単行本,個人出版の同人誌などからなる大規模なマンガ資料の個人コレクションの寄贈により,明治大学は2009年に「米沢嘉博記念図書館」をキャンパス内に設立するとともに,学外の既存の私設「現代マンガ図書館〈内記コレクション〉」の運営を引き継いだ。マンガ・アニメ・ゲームの複合アーカイブ施設の設置構想をもとに,その先行準備施設として2館のマンガ専門図書館を並行して同大学が運営するにいたった背景や経緯,ならびに資料の保存や目録整備,運用にまつわる両館の計41万点の蔵書の特殊性や規模への対応について述べる。