著者
木村 宗裕 大城 英裕 植田 清一 藤木 穣 末田 直道
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.513-524, 2008-01-15
参考文献数
12
被引用文献数
2

候補画像の選択を繰り返すことにより目的とする画像処理パラメータの探索を行う,直感的な対話型の画像処理システムを提案する.提案システムは,ユーザとの対話を繰り返し画像処理パラメータの最適化問題を解くことで,ユーザの望む画像処理結果の生成を行う.ユーザは,画像処理に関する知識や経験がなくても,システムにより提示される候補画像の選択を繰り返すだけで目的の画像処理結果を得ることが可能となる.画像処理パラメータの探索は,ユーザの選択した候補画像ならびに過去に提示した候補画像のパラメータ空間中の距離情報を用いて,パラメータ空間のボロノイ分割を擬似的に行い,探索空間を限定することで,ユーザの評価揺れにロバストにかつ高速に処理が行われる.また,システムはユーザが望むと思われる候補を優先的に生成,提示することで効率的な探索を行う.シミュレーション実験では,実際のユーザを模した仮想ユーザを用いて,27人のユーザがそれぞれ100回システムを試行した結果に相当するデータを擬似的に確保し,システムの有効性の評価,検証を行った.
著者
木村 宗裕 大城 英裕 末田 直道 植田 清一 藤木 穣率
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.123, pp.83-90, 2006-11-22
参考文献数
8

オーディションインタフェースを有した画像処理システムを提案する.候補画像提示,ユーザの候補画像選択を繰り返すオーディションを行うことにより,画像処理に関する知識や経験のないユーザでも目的の画像処理結果を得る枠組みである,まず,システムはランダムに作成した画像処理パラメータ値(候補点)からユーザに対し複数の候補画像を生成する.ユーザは,最も良いと感じる画像を一つ選択する.システムはユーザの選択した候補画像ならびに選択しなかった候補画像からユーザの望む候補点を推定し,新たな候補画像の提示を行う.新たな候補点は,過去に提示した候補点と新たな候補点の距離を用いて,パラメータ空間をボロノイ分割したことと同等の処理を行い,ユーザが選択した候補点が存在するボロノイ分割領域内に,高速にかつランダムに獲得する.実際のユーザを模した仮想ユーザを用いたシミュレーション実験では,有意性検定が可能なユーザ数ならびに回数を擬似的に確保し,システムの評価を行った.We propose an interactive image processing system that is useful to user who don't have knowledge about image processing. In this system, several processed images are shown to user. The user selects an favorite image from the images. In this paper, An pseudo Voronoi tessellation is applied to determine parameters of new candidate images. We evaluate our proposal system by simulation experiment using virtual user models that are based on user actions. We discuss the effectiveness of our method with results of simulation experiment.
著者
植田 清文 木村 雅友 筑後 孝章 土橋 千琴 上杉 忠雄 佐藤 隆夫
出版者
The Japanese Society of Clinical Cytology
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.290-294, 2012

<b>背景</b> : アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎 (allergic fungal rhinosinusitis : AFRS) は真菌に対するアレルギー反応が原因とされる再発率の高い難治性鼻副鼻腔炎である. 本邦では AFRS の存在があまり認識されておらずまれな疾患と考えられている. 今回 AFRS を経験し副鼻腔内容物を材料とする塗抹細胞診が実施されたので報告する.<br><b>症例</b> : 42 歳, 女性. 2 年前に左副鼻腔真菌症と診断され手術されたが完全な治癒にはいたらず, 今回その再発と考えられる真菌性汎副鼻腔炎となり内視鏡手術が施行された. 副鼻腔からピーナツバター様物質が採取されその組織標本に散在する菌糸を含むアレルギー性ムチンが確認された. その 1 週間後, 前頭洞から鼻腔内に漏出した同様の検体の塗抹標本で組織標本同様にアレルギー性ムチンがみられ少数の真菌が散在していた.<br><b>結論</b> : 副鼻腔炎からの検体において細胞診での背景が粘液の場合, AFRS を念頭におき, アレルギー性ムチンを確認することが重要である. 細胞診標本は組織標本より厚みがあり, 菌を見出す確率が高く, また菌糸形態の観察に有用である.
著者
高阪 弘明 植田 清
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, 2001-01-01

神宮境内, 特に玉垣内, 本殿ほか, 木造の建築物が多数あり, 正月の初詣を初めとして, 各種のお祭り行事に多数の参詣客が訪れる.正月の三が日は, 約400万人に近い初詣客が訪れる場所である.