著者
近藤 隆子 白畑 知彦 須田 孝司 小川 睦美 横田 秀樹
出版者
The Japan Society of English Language Education
雑誌
全国英語教育学会紀要 (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.81-96, 2020-03-31 (Released:2021-04-01)
参考文献数
15

The present study investigates whether adult Japanese learners of English (JLEs) are able to use intransitive and transitive verbs in appropriate structures after a series of instructional sessions, and whether the effect of instruction can be observed with verbs which are not part of instruction. Second language learners have been reported to make errors concerning the structure of verbs. For instance, they tend to overpassivize some intransitive verbs (Hirakawa 1995, Zobl 1989) or use transitive verbs in the intransitive structure (Kondo 2014). In this study, we examine whether explicit instruction can be effective for JLEs to avoid the errors aforementioned, not only with verbs which are explained in instruction but also with those which are not. The results show that in general, the participants improved on their uses of intransitive and transitive verbs after receiving instruction, and interestingly the improvement was observed with both instructed and non-instructed verbs.
著者
横田 秀樹 アンドリュー ラドフォード
出版者
日本第二言語習得学会
雑誌
Second Language (ISSN:1347278X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.59-94, 2012 (Released:2017-12-20)
参考文献数
42

英語のWh移動は,普遍的制約(例:Attract Smallest Condition, Chain Uniformity Condition)とパラメータ化された制約(例:P-Stranding Condition, Left Branch Condition)によって,目標要素(Goal)へのアクセスが制限されている。本研究では,日本人英語学習者(JLE)によって関連する制約がどのように習得されるのかを調べるために行った実験の結果を報告する。結果として,Goalへのアクセスを制限する普遍的制約は,習得初期段階にあたるJLEの中間言語文法においても機能しているが,一方で,パラメータ化された制約に関してはL1からL2への転移が初期の段階で現れる。これは,Full Transfer Full Accessモデル(Schwarz and Sprouse, 1994, 1996)を支持するものである。さらに,パラメータ化された制約の中には,JLEが再設定できるもの(例:P-Stranding Condition)もあるが,再設定できないもの(例:Left Branch Condition)もある。JLEは,学習可能な(すなわち,インプットからの肯定証拠のみに基づいて学習されうる)パラメータ化された制約は再設定できるが,学習不可能な(すなわち,肯定証拠だけでは学習できない)パラメータ化された制約は原則として再設定できないことを議論する。
著者
高瀬 奈美 スプリンガー マーカス マーシャル アントニ 羅 沢宇 横田 秀樹 ライアン ジャック サリッチ エドワード タカセ ナミ スプリンガー マーカス マーシャル アントニ ラ タクウ ヨコタ ヒデキ ライアン ジャック サリッチ エドワード Nami TAKASE Marcus SPRINGER Anthony MARSHALL Zeyu LUO Hideki YOKOTA Jack RYAN Edward SARICH
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.17, pp.171-176, 2017-03-31

本稿は静岡文化芸術大学の英語・中国語教育センター(以下、英中センター)発足から3年間における取組を報告するものである。英中センターの役割、TOEICから見る成果検証、学生へのアンケート調査結果を報告する。TOEICを利用した検証では、英中センターが主催する様々な活動によって、点数にも反映していることがわかった。また、学生による利用調査でも、英中センターが有効に使われ、言語学習において効果があることが明らかになった。