著者
永井 睦 岡田 尚巳
出版者
自治医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

(目的)HSV-tk/GCVを用いた遣伝子治療と同時に各種サイトカイン遣伝子を導入することによる治療研究を行う。導入する遣伝子として炎症性サイトカインであるMCP-1を用いた。in vitroでヒト悪性神経膠腫細胞にヒトMCP-1遺伝子を遺伝子導入し、これを同じ悪性神経膠腫細胞の担癌マウスにワクチンとして接種したときの治療効果を検討した。平成13年度はヌードマウスを担癌マウスとした。結果は腫瘍の縮小を認めず、治癒には至らなかった。しかし組織学的に検討した結果ワクチン接種の部位にmacrophageの漫潤を強く認め腫瘍部位にNK細胞とmacrophage両者の浸潤を認めた。このことからMCP-1遣伝子導入腫瘍細胞を用いたワクチン接種は宿主の抗腫瘍免疫を賦活させるものと考えられた。平成14年度はSCIDマウスを担癌マウスとした。この実験では腫瘍増殖が抑制され、治療効果を認めた。組織学的検討ではNK細胞の局所浸潤を認めた。ヌードマウスとSCIDマウスの系統の違いによる免疫応答の差を考慮すると、担癌マウスとして使用するマウスの系統による治療効果の違いにはB-cell機能の有無が重要な因子の一つであると考え、さらに追試を行っている。(目的)SCIDマウス疑似ヒト環境モデルの作製。すでに報告されている通りに6週齢のSCIDマウスに2Gyの放射線照射を前処理として行った。その後ヒト末梢血から単核球を精製し、その1×10^7個をマトリゲルとともにSCIDマウスの腹腔内に投与し、経時的にマウス血液中のヒト単核球の割合をFACScanを用いて計測した。マウス血液中にヒト単核球が確認された。しかしマウスはヒト末梢血接種後10〜14日後に殆どが死亡するためこれをヒト環境モデルとして使用可能にするために放射線照射量を減量するなどの対策を講じている。
著者
永井 睦子
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.427-430, 2010 (Released:2015-05-30)
参考文献数
20

看護や看護教育の世界でも『省察的実践家 (reflective practitioner)』という考え方が注目を集めるようになってきている. D.ショーンはJ.デューイの探究理論を発展させ, 専門家像のパラダイム転換を示し, 専門職としての教師や看護師の実践を勇気づけることにも貢献した. 臨床経験を積んだ看護師や看護師としての臨床経験を基盤に看護教育に携わる看護教育者も『省察的実践家』であることはいうまでもない. 『省察的実践家』にとって自らの実践を省察していくことで, 自らに身体化されている「臨床の知」を自覚化し, 成長していくことはきわめて重要であるといえる. そういった視点から本稿では筆者らが看護教育において取り組んでいる授業の省察 (reflection) について紹介する.
著者
永井 睦美 福田 豊
出版者
社会情報学会
雑誌
社会情報学会(SSI)学会大会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.141-144, 2012
被引用文献数
1

To resolve the problem of civil society by activity, it is necessary to have experience of collaboration. However, in modern Japan in addition to geographical and temporal problems, difficult to experience because there is no collaborationn. Therefore, attention has been paid to collaboration with the online community. Members of the Otaku community has been working together to create the contents from the old days. The result of large-scale online community to share its experience, Otaku came to do a civic activity. Future, on citizen activities to do, or we can not benefit from the experience of otaku community like this.
著者
永井 睦美 福田 豊
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第25回全国大会
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2010 (Released:2011-03-26)

According to the report of Portland famed for civic activity, it is important not only instrumental community but also consummately community (for fun, block party etc.) in the cooperation of labor of a regional community. Online Otaku community has such a feature, there is a mechanism that enjoys communication and solves problems in a complementary style. It is necessary to pay attention to such a feature of the Otaku community.