著者
浜田 久之 リー シエリー ガバンラスル アバス 近藤 久義 江崎 宏典 大谷 尚 バティー ヘレン P
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 = Medical education (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.325-335, 2010-10-25
参考文献数
14

日本では,近年臨床研修指導医に対する評価の必要性も高まっている.欧米では,標準化学生,複数のステーション,ビデオによる記録,観察スコアによる複数の評価者等を基本としたObjective Structured Teaching Evaluation(OSTE:客観的指導能力評価)が開発され指導医の評価方法のひとつになっている.今回我々は,日本でのOSTEを実施し分析を行った.<br>論点<br>1) 5つのステーション,標準化研修医,ビデオによる記録,7名の評価者によるOSTEに10名の臨床研修指導医が参加した.<br>2) チェックリストと5段階スケールによる指導医の指導力評価の他に,チェックリストの信頼性と妥当性を評価した.指導医の背景因子による分析もおこなった.<br>3) 「指導医講習会参加歴有り」,「教育歴5年以上」,「非内科医」の因子が,チェックリスト得点とスケール得点で有意に高かった.評価者間での個人差はなかった.<br>4) チェックリストに関する一般化可能性係数は0.81,信頼度指数は0.83であった.チェックリスト得点とスケール得点との相関係数は0.8であった.<br>5) 参加者に関するバイアス等があったが,OSTEによる客観的な指導能力評価は可能と考えられる.今後,さらなる研究が必要である.
著者
後藤 久貴 宮副 誠司 江崎 宏典 松本 武浩 八橋 弘 井上 長三 古賀 満明 矢野 右人
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.88, no.4, pp.701-703, 1999-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
6

症例は32歳,女性.発熱,両側季肋部痛を呈し来院,炎症所見以外に腹部エコー, CT等の画像検査では腹痛の原因を確認できなかったが,腹腔鏡検査にて肝周囲に典型的なviolin-string状の線維性癒着を認め,腹痛は,既往歴と併せ,クラミジア肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)によるものと診断した.癒着の切離にて腹痛は消失,診断,治療に腹腔鏡が有効であった.クラミジア感染症の増加に伴い,腹痛の原因疾患としての本症に対する認織は重要となると考え報告した.