著者
大谷 尚
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.137, no.6, pp.653-658, 2017
被引用文献数
10

&emsp;The article is an in-depth explanation of qualitative research, an approach increasingly prevalent among today's research communities. After discussing its present spread within the health sciences, the author addresses: 1. Its definition. 2. Its characteristics, as well as its theoretical and procedural background. 3. Its procedures. 4. Differences between qualitative and quantitative approaches. 5. Mixed methods incorporating quantitative research. And in conclusion: 6. The importance of establishing an epistemological perspective in qualitative research.<br>
著者
大谷 尚
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.137, no.6, pp.653-658, 2017-06-01 (Released:2017-06-01)
参考文献数
7
被引用文献数
17 10

The article is an in-depth explanation of qualitative research, an approach increasingly prevalent among today's research communities. After discussing its present spread within the health sciences, the author addresses: 1. Its definition. 2. Its characteristics, as well as its theoretical and procedural background. 3. Its procedures. 4. Differences between qualitative and quantitative approaches. 5. Mixed methods incorporating quantitative research. And in conclusion: 6. The importance of establishing an epistemological perspective in qualitative research.
著者
大谷 尚之 井上 一郎 河越 卓司 嶋谷 祐二 三浦 史晴 西岡 健司 中間 泰晴
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.149-156, 2013-03-15 (Released:2013-05-29)
参考文献数
12

【背景と目的】急性大動脈解離は画像診断法や外科的治療法が発達した現在においても死亡率が高く,いかに早期に診断し治療介入ができるかがその転帰を左右する。診断確定には造影CTが有用であるが,単純CTでも内膜石灰化の内方偏位,血腫により満たされた偽腔が大動脈壁に沿って三日月上の高吸収域として認められる所見(crescentic high-attenuation hematoma)など特徴的な画像所見を呈することが知られている。しかし,その出現頻度,単純CTでの診断精度については言及されておらず,単純CTから解離の診断が可能か検討した。【方法】2008年1月から2009年12月までの2年間,当院で急性大動脈解離と診断された54例のうち造影CTが撮影されていない2例,来院時心肺停止5例,他院で解離と診断され当院に転院となった3例を除く44例において来院時に撮影した単純CTを後ろ向きに検討した。内膜石灰化の内方偏位,crescentic high-attenuation hematoma,visible flap,心膜腔内出血4所見のいずれかを単純CTで認める場合に診断可能と評価した。また非解離例37例と比較検討を行った。【結果】44例のうち内膜石灰化の内方偏位を29例(65.9%),crescentic high-attenuation hematomaを33例(75.0%)と非解離例と比較し有意差をもって多くの症例で認めた(p<0.01)。頻度は少ないため有意差はつかなかったがvisible flapは4例(9.1%),心膜腔内出血は5例(11.4%)で認め,44例中40例(90.9%)で単純CTでの大動脈解離診断が可能であった。【結語】単純CTは大動脈解離の診断に有用である。

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著者
青松 棟吉 大谷 尚 西城 卓也
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.249-274, 2014-08-25 (Released:2016-05-16)
参考文献数
11
被引用文献数
2
著者
大谷 尚
出版者
教育システム情報学会
雑誌
教育システム情報学会誌 (ISSN:13414135)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.340-354, 2008-11-30 (Released:2019-04-09)
参考文献数
43
被引用文献数
8

The author discusses the significance of qualitative research methodology in educational technology research. For that purpose, he first describes what qualitative research is, showing its characteristics, process, differences from quantitative research, crucial points for its understanding and practice, generalizability and research evaluation. Then he discusses its significance in educational technology research, in terms of from technology-push to requirement-pull, from research for the research article’s own to effective system development, from product-focused to process-focused, necessity of goal-free evaluation, research on teachers who are the gate keepers of educational technology, and educational research through educational technology research.
著者
岩野 英知 大谷 尚子 井上 博紀 横田 博
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第43回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.S16-6, 2016 (Released:2016-08-08)

我々の身の回りには多くの化学物質があふれており、日常的に多くの化学物質に接触している。生体は、それら多くの化学物質を無毒化し、排除する効率的なシステムを備えている。たとえば、内分泌攪乱化学物質であるビスフェノールA(BPA)は、そのエストロジェン作用で大きく騒がれたが、現在では成熟した健康な大人であれば、大きな影響はないということが明らかとなった。それは、BPAが薬物代謝の第II相酵素UDP-glucuronosyltransferase (UGT)により効率的に代謝され、排泄されるからである。一方で、妊娠期にBPAを暴露すると、たとえ低容量であっても次世代に悪影響を及ぼすとの報告がある。この低容量BPAによる胎仔影響には、以下の3つのファクターが関与している、と我々は考えている。①妊娠期の母-仔間の体内動態 ②胎仔における代謝システム(グルクロン酸抱合と脱抱合) ③胎仔でのエストロジェニックな作用以外の攪乱以上の仮説をもとに、これまでに我々は以下の点を明らかにしてきた。①BPAの代謝物が胎盤を通過する可能性があること ②胎児側に移行したBPA代謝物がBPAに再変換されうること ③薬物抱合のタイプによっては、胎盤通過が異なる可能性があること ④ビスフェノール類(BPA、BPF)の妊娠期の暴露は、生まれた仔の成熟後に対して不安行動を増強すること。本発表では、これらの研究を踏まえながら、薬物抱合の役割、特に胎盤通過についての結果を中心に報告する。これまで薬物抱合反応は、薬物を排泄されるためのシステムであり、抱合体そのものの生体内での役割、影響については見いだせていなかった。生体内物質の抱合体には、排泄だけでなく運搬体としての意義があり、生体外からの化学物質も同様の過程をとる場合もあると考えている。今後、抱合体そのもの役割を詳細に検討するべきと考えている。
著者
藤川 護 柴崎 博行 吉岡 直美 大谷 尚美
出版者
香川県産業技術センター
雑誌
研究報告 (ISSN:13465236)
巻号頁・発行日
no.13, pp.108-110, 2013-06

本県を代表する農産物とその未利用資源についてCOX活性阻害能を指標として機能性評価を実施した。その結果,アスパラガス,ブロッコリー及び葉ニンニクではCOX-1活性阻害能が,ニンニク及び新漬けオリーブ廃液ではCOX-1及びCOX-2活性阻害能が確認された。
著者
浜田 久之 リー シエリー ガバンラスル アバス 近藤 久義 江崎 宏典 大谷 尚 バティー ヘレン P
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 = Medical education (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.325-335, 2010-10-25
参考文献数
14

日本では,近年臨床研修指導医に対する評価の必要性も高まっている.欧米では,標準化学生,複数のステーション,ビデオによる記録,観察スコアによる複数の評価者等を基本としたObjective Structured Teaching Evaluation(OSTE:客観的指導能力評価)が開発され指導医の評価方法のひとつになっている.今回我々は,日本でのOSTEを実施し分析を行った.<br>論点<br>1) 5つのステーション,標準化研修医,ビデオによる記録,7名の評価者によるOSTEに10名の臨床研修指導医が参加した.<br>2) チェックリストと5段階スケールによる指導医の指導力評価の他に,チェックリストの信頼性と妥当性を評価した.指導医の背景因子による分析もおこなった.<br>3) 「指導医講習会参加歴有り」,「教育歴5年以上」,「非内科医」の因子が,チェックリスト得点とスケール得点で有意に高かった.評価者間での個人差はなかった.<br>4) チェックリストに関する一般化可能性係数は0.81,信頼度指数は0.83であった.チェックリスト得点とスケール得点との相関係数は0.8であった.<br>5) 参加者に関するバイアス等があったが,OSTEによる客観的な指導能力評価は可能と考えられる.今後,さらなる研究が必要である.
著者
中村 和則 城村 綾子 織田 実 猪 好孝 内山 浩之 大谷 尚也 宮崎 裕行 来海 正輝 秋澤 有四郎 岡 俊範
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.115, no.3, pp.201-212, 1995-03-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
28
被引用文献数
3 7

Inhibitory activities of FUT-187 on trypsin-like serine proteases were compared using camostat mesilate (camostat), and 4-(4-guanidino benzoyloxy)-phenyl acetic acid methanesulfonate (GBPA) known as an active metabolite of camostat in the blood. Ki values of FUT-187 on the competitive inhibition mechanism were 0.097 μM for trypsin, 0.029 μM for pancreatic kallikrein, 0.61 μM for plasma kallikrein, 0.57 μM for plasmin, 2.5 μM for thrombin, 20.4 μM for factor Xa and 6.4 μM for Clr. However, FUT-187 acted as a noncompetitive inhibitor for factor XIIa and an uncompetitive inhibitor for Cls, and Ki values for these proteases were 0.021 and 0.18 μM, respectively. Ki values of camostat for these proteases were in the range of 0.037 to 96.4 μM, and those of GBPA for the above proteases except trypsin and plasma kallikrein were higher than those of FUT-187. The inhibitory activity of FUT-187 on trypsin was not reduced by the addition of the serum at 10%, whereas, that of GBPA was reduced (4.3 fold) in terms of IC50 values. The concentration of FUT-187 required to double APTT (activated partial thromboplastin time) was 1.09 μM, while GBPA, by concentrations up to 1 mM failed to double APTT. The kinin formation by glandular kallikrein in the rat plasma was inhibited by FUT-187 with IC50 value of 0.024 μM, while camostat revealed no inhibition by concentrations up to 1 μM. The complement-mediated hemolyses in the classical and alternative pathways were also inhibited by FUT-187 with IC50 values of 0.17 and 3.5 μM, respectively, the corresponding values for camostat being 350 and 150 μM, respectively. It is concluded that FUT-187 is a potent and selective inhibitor of trypsin-like serine proteases, and its inhibitory activities are stronger than those of camostat on glandular kallikrein, factor XIIa and Cls in complement pathway.
著者
桐山 伸也 大谷 尚史 Ruuska Heikki 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第22回全国大会(2008)
巻号頁・発行日
pp.380, 2008 (Released:2009-07-31)

コモンセンス知識とそれを用いた常識推論の長期的基礎研究を進めている。音声を機軸に人間の内面的思考に踏み込んで行動を記述する音声行動コーパスを構築し、Minskyの階層的思考モデルに基づく常識推論システムのフレームワークを検討した。
著者
山崎 孝 伊藤 直之 石田 登貴代 三谷 孝之 菅野 智也 中川 哲朗 松井 文昭 増田 真代 加畑 昌弘 大谷 尚之 堀 秀昭 山門 浩太郎
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, 2007-04-20

【目的】甲子園大会でのメディカルサポートを皮切りに、高校野球地方大会において各県士会でのメディカルサポートの取り組みが報告されている。しかし、中学生を対象としたサポート報告は少ない。今回福井県理学療法士会は、中学ボーイズリーグの大会期間中に選手のメディカルチェックを実施し、スポーツ障害予防の啓蒙活動を試みたので報告する。<BR>【方法】大会は日本少年野球連盟公認の福井大会で北陸・東海・関西地区から28チーム、906名の選手が参加した。平成18年7月22日~24日に行われ、試合会場は初日が10会場、2日目は4会場であった。サポートは初日と2日目の土・日曜日に、1会場で実施した。その会場で試合があるのは初日が6チーム、2日目が4チームで、メディカルチェックは当日に希望があったチームに試合の合間を利用して実施した。今回サポートに参加したPT は福井県アスレチックリハビリテーション研究会に参加しているPTで、初日9名、2日目13名であった。メディカルチェックの実施項目について、握力測定はOG技研社製デジタル握力計にて行い、肩関節外旋・内旋筋力は2nd肢位にてアニマ社製ミュータスF-1を用いて測定した。ROMは肩関節2nd内旋・外旋、肘関節屈曲・伸展、前腕回内・回外、SLR、股関節内旋の可動域とし、ゴニオメーターを用いて5°単位で両側測定した。FFD、上体おこしは1cm単位で測定し、腸腰筋と大腿四頭筋のタイトネスの有無と、しゃがみ込み動作の可否を調査した。実施方法は筋力・上肢ROM・下肢ROMの3セッションにPTを配置し、所要時間の短縮を図った。選手には測定中に値を伝え、投球側に機能低下がみられた場合は投球障害との関連性について説明し、測定後に集団でストレッチ指導を行った。また、大会参加全チームにストレッチ方法を記載した冊子とオーバーユースによる投球障害ついて説明したリーフレットを開会式の日に配布した。<BR>【結果】1.メディカルチェックを実施できたチーム数は初日4チーム、2日目が2チームで、両日での選手数は76名であった。2.メディカルチェックの結果では肩関節内旋(投球側38°、非投球側56°)、肘関節屈曲(投球側144°、非投球側148°)、肘関節伸展(投球側0°、非投球側4°)、前腕回内(投球側81°、非投球側88°)の可動域が非投球側に比べ、投球側が有意に低下していた。また、投球側の肘関節に-5°以上の伸展制限のある選手が26%にみられ、その半数は投手であった。<BR>【考察】選手・指導者・父兄が多く集まる大会期間中を利用してスポーツ障害予防の啓蒙を行った。甲子園出場を目指して中学から硬式野球をしている選手の4人に1人の割合で投球側の肘関節拘縮がみられていた。これは少年期からのオーバーユースが原因と考えられるため、少年期からの投球障害予防の啓蒙が求められる。今後はスタッフ数を増員し、より多くのチームに啓蒙していくことが課題である。<BR><BR><BR><BR>