著者
荒川 敏 守瀬 善一 伊勢谷 昌志 梅本 俊治 池田 匡宏 堀口 明彦
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.26-30, 2017 (Released:2016-12-26)
参考文献数
17
被引用文献数
2

45歳の男性で,自ら肛門から大根を挿入したが抜けなくなり下血,下腹部痛出現したため救急搬送された.下腹部に限局した圧痛と筋性防御を認め,肛門からは動脈性の下血を認めた.腹部CTではRs直腸内に約74×58mmの異物を認めた.明らかな遊離ガスは認めなかった.全身麻酔下にて手術を行った.経肛門的に痔動静脈の損傷部位と直腸粘膜を修復した.腹腔鏡下にて腹腔内を観察すると,軽度濁った腹水を認めたが,明らかな穿孔部位は認めなかった.Rs直腸に異物を認めた.経肛門的に異物除去を試みるも困難であり,術者の左手を腹腔内に挿入して用手補助腹腔鏡下手術に移行し,用手的圧迫と経肛門的に異物を破砕しながら経肛門的に異物を除去した.経肛門的に摘出困難な直腸異物に対して,用手補助腹腔鏡下手術は腹腔内全体や腸管を観察することができ,用手的圧迫による異物誘導も可能であり,有用な治療のオプションになりえると考えられた.
著者
池田 匡史 黒川 麻実
出版者
中国四国教育学会
雑誌
教育学研究ジャーナル (ISSN:13495836)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.1-11, 2020-03-13 (Released:2020-03-25)
参考文献数
43

This paper intends to reveal the situations of Japanese language arts practices in Manchukuo. The elaborate examination clarifies the following points: (1) Japanese language arts practices in Manchukuo were influenced by the "local education (kyodo-kyoiku) theory" developed in the mainland, Japan. (2) The learning contents were designed, based on the Manchurian mode of life and the local education committee aiming to extract and re-edit the contents from the teaching materials available: such as national textbooks, Manchuria supplementary readers, and other supplementary readers including "local readers." These Manchurian efforts were similar to the ones seen in postwar Japanese language arts practices in Japan.
著者
荒川 敏 守瀬 善一 伊勢谷 昌志 梅本 俊治 池田 匡宏 堀口 明彦
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.26-30, 2017
被引用文献数
2

45歳の男性で,自ら肛門から大根を挿入したが抜けなくなり下血,下腹部痛出現したため救急搬送された.下腹部に限局した圧痛と筋性防御を認め,肛門からは動脈性の下血を認めた.腹部CTではRs直腸内に約74×58mmの異物を認めた.明らかな遊離ガスは認めなかった.全身麻酔下にて手術を行った.経肛門的に痔動静脈の損傷部位と直腸粘膜を修復した.腹腔鏡下にて腹腔内を観察すると,軽度濁った腹水を認めたが,明らかな穿孔部位は認めなかった.Rs直腸に異物を認めた.経肛門的に異物除去を試みるも困難であり,術者の左手を腹腔内に挿入して用手補助腹腔鏡下手術に移行し,用手的圧迫と経肛門的に異物を破砕しながら経肛門的に異物を除去した.経肛門的に摘出困難な直腸異物に対して,用手補助腹腔鏡下手術は腹腔内全体や腸管を観察することができ,用手的圧迫による異物誘導も可能であり,有用な治療のオプションになりえると考えられた.
著者
平松 喜美子 池田 匡 三好 雅之
出版者
米子医学会
雑誌
米子医学雑誌 (ISSN:00440558)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.1-7, 2012-01

The safety for drinking of hot spring hydrogen water was examined for 27 healthy women. The research method was the crossover comparison examination of hot spring hydrogen water and tap water for four weeks. The blood cell count, liver function, kidney function, plasma lipids, and electrolytes were measured before and after drinking. Mean corpuscular volume and mean corpuscular hemoglobin concentration significantly decreased after drinking of hot spring hydrogen water and tap water. The plasma total protein, blood urea nitrogen, and total cholesterol significantly decreased after drinking the hot spring hydrogen water. Other data showed no significant changes. These results suggested that the drinking of hot spring hydrogen water was almost safe.
著者
前田 惠利 中本 幸子 池田 匡 西村 直子 芦立 典子 平松 喜美子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.2_34-2_41, 2011-06-20 (Released:2011-07-15)
参考文献数
32

目的:高齢の在宅療養者を対象に,経口摂取群者と非経口摂取群者の口腔内衛生状態について検討した.方法:在宅療養中の65歳以上の高齢者56名を対象として,滅菌綿棒による口腔内擦掻により口腔内微生物を採取し,Staphylococcus aureus,Pseudomonas aeruginosaおよびCandida albicansを定量的に測定した.結果:P. aeruginosaは経口摂取者からは全く検出されなかったが,非経口摂取者において検出率(64.7%),総菌数(中央値2.0×10 CFUs/ml,範囲0~1.5×104 CFUs/ml)ともに有意に多かった(p<.001).S. aureus,C. albicansは検出率,総菌数ともにいずれも有意差はみられなかった.結論:高齢の在宅療養者においては,経口摂取者に比較して非経口摂取者の口腔内の衛生状態はより不良で,肺炎のハイリスク群であることが示唆された.